西武沿線に住んでたけど「レッドアローは高いから」の一点張りで一度も乗せて貰えなかった経験談を持つ人にとっては、「本川越」は遠い。富山地鉄にある旧レッドアローはカッコいいけど、やはりラビューは「走るスペルマ」にしか見えない。
まあそんなわけで『おじゃる丸』の記事がポンとセンターフロント
に行ったのでビューが急激に伸びて喜ばしいところ。
私が『おじゃる丸』を常時録画しなくなったいくつかの理由。
山内昇寿郎さんの死、すげかわるキャスト、犬丸りんの自死、
朝時間の縮小と消滅、そして説明出来るようにしてあった
メモの消失。|torov|note
なので今日は大地カントク繋がりで、これでも紹介しようかと。
『神様はじめました』。
(2012年第4クール)
原作●鈴木ジュリエッタ(「花とゆめ」連載)
監督●大地丙太郎
キャラクターデザイン●山中純子
美術監督●青井孝
アニメーション制作●トムス・エンタテインメント
音楽■増田俊郎
音響監督■たなかかずや
キャスト(基本的に所属は当時をベースに)
桃園奈々生(ももぞの ななみ)◆三森すずこ(響)
巴衛(ともえ)◆立花慎之介(ac1)
鞍馬 / KURAMA(クラマ)◆岸尾だいすけ(ホリプロ)
瑞希(みずき)◆岡本信彦(プロ・フィット)
ミカゲ◆石田彰[フリー(ピアレスガーベラ)]
龍王・宿儺(りゅうおう すくな)◆浪川大輔(アクロスE)
沼皇女(ぬまの ひめみこ)◆堀江由衣(VIMS)[アイム派生系]
青竹(あおたけ)◆市瀬秀和(キャスト・プラス)=僕等がいたつながり
乙比古(おとひこ)◆高橋広樹(マックミック)
猫田あみ◆佐藤聡美[青二]
*一応後代において注釈。
◆立花慎之介は[BLACK SHIP](2019.04設立)以前なので、
この当時はアクセルワン所属。
◆岡本信彦はまだラクーン・ドッグ[狸犬]の社長になる以前
なのでこの当時はプロ・フィット所属。
◆浪川大輔は個人事務所ステイラックを立ち上げる前なので、
この頃はアクロス・エンタテインメント所属ですね。
最近岡本信彦と浪川大輔のセットは多いけど、共演的には
この作品あたりからか。
◆石田彰はまだ江崎→マウスから独立した後ピアレスガーベラ
(槇潤と共に石田彰を引き連れて独立し小岩井ことりなどが
所属する声優事務所。2011年設立)が認知されるまでに時間が
かかってこの表記にしていますね。
・神様はじめました◎
(2015年第1クール)
原作●鈴木ジュリエッタ(「花とゆめ」連載)
監督●大地丙太郎
キャラクターデザイン/総作画監督●山中純子
美術監督●青井孝
撮影監督●佐々木明美
編集●藤田育代
アニメーション制作●トムス・エンタテインメント
音楽■増田俊郎
音響監督■たなかかずや
音楽制作■トムス・ミュージック
これはおそらく北海道のアニメスレに貼付したヤツか。
はじめのシリーズが2012年の秋、2015年の新春クールに続編をオンエア。
水木しげるから開拓された日本の怪(あやか)しアニメ・まんがは
沢山あるのですが、非ジャンプ系で「鬼太郎」でも「かみちゅ!」でも
「ぺとぺとさん」でもなく、白泉社のテイストとしては「フルーツバス
ケット」よりな、でも随所に熊本とニャンコ先生な妖怪井上和彦と
ピロピロ先輩臭さがキツい「夏目友人帳」シリーズではないあやかし
ものの代表作といえばコレ、な作品。
「夏目友人帳」は熊本舞台ですけど、「神様はじめました」は埼玉の
とりわけ川越御当地アニメ、って印象が強いイメージにはなるのかな。
(昔西武沿線には住んでた経験があるけど「レッドアローは高いから」
の一点張りで一度も乗せて貰えなかった世代としてはやっぱり「本川越」
が遠い、なのですが)
『僕等がいた』でも知られる大地丙太郎(あきたろう)監督は『ミラクル
☆ガールズ』の頃から各話演出でコンテも切ってる有名な監督ですけど
(初監督は『りりかSOS』)、ゲーム制作もカラオケのMV制作も
やっていた(そしてどちらも投げてかつてアニメの撮影やってたところ
からアニメに戻って来たことでも知られている)経験がこの作品の彩りを
しっかり形成しているのは流石の大地節だな、と感心せざるを得ない。
ちょうど神在月編と鞍馬編のブリッジとして最適だった『神様はじめ
ました◎』6話の1期OP(ハナエ{神様はじめました})が使われてた
川越訪問記イメージMV風の映像は歌のテイクも桃園奈々生◆三森すずこ(響)
を使用していて、まさしく「経験は身を救く」だなと。
一応大地監督の作品履歴的には『十兵衛ちゃん』『フルバ(初)』
『僕等がいた』よりも後の作品で『明治東亰恋伽(アニメ版)』
『ミュークルドリーミー』演出『ポンポさん』よりは前の作品になる。
(で、この間も毎年毎年90本『おじゃる丸』は制作していたと)
むろん作品の音響面に安心感があるのは『赤ずきんチャチャ』以来の
タッグを組むたなかかずや音響監督と桜井弘明監督と共に学生時代から
共に音楽を奏でていた(桜井弘明監督は味のあるベースが弾けることでも
有名)音楽担当の増田俊郎があってこそ。今回の仕掛けとしては講釈師
◆山崎バニラの使い方が絶妙で、シリーズに絶妙なアクセントが付け
られている。
(ただ、シリーズ通して信頼しワークショップにも大地カントクが
通ったりしていた松井菜桜子のup&upsを過信し過ぎた嫌いもあって、
鬼切(おにきり)役が1作目と2作目でキャスト変更になっているのが
残念ではあるけど、差異であり変化の特徴点。
1作目が『十兵衛ちゃん2』の小猿などで大地組の一員として活躍
してた新子夏代。1作目の時期は声優として復帰していたのだけど、
その後劇団四季のアクトレスになったので、2作目では◆松井菜桜子
[up&ups]にキャスト変更されていた)
まあ「すげ変えざるを得ない」で初代ドロシーちゃんの頃から
ひとしきり悩んだ田中一也の音響監督作品だから、ここは割り切るのが
正解なので。
今や新日レスラーであるオカダ・カズチカの嫁、としても知られる
◆三森すずこ(響)が『ミルキィホームズ』以外で主役を張った代表作、
とすれば自ずとこの作品になるし、主題歌がハナエの作品、としても
この作品かな、と。
(1作目はザ・テンプターズのカバーで「神様お願い」、2作目は
CDも買ったけど、EDの「おとといおいで」のリリックがいい。
特に2番の「あしたはあした わたしはわたしだ」は時々日常で
唱えたくもなる魔法の言葉の一つ)。
おとといおいでという曲について|お肉まんじゅう|note
まあ前段はこのあたりでクリアかな。
後段のタイトルに触れていないので少しだけ触れておこう。
「富山地鉄にある旧レッドアローはカッコいいけど、」でいうと
富山地鉄は編成の関係で旧京阪ダブルデッカーには乗れたけど、
残念ながら旧レッドアローは運転がなかった。
まあ稲荷町の車庫に並んでいたので、それをなんとかして撮った
写真はあるので、まあそれくらいで。
「やはりラビューは「走るスペルマ」にしか見えない。」を強く
感じたのはどこにセミナー臭さを感じる作品の側面もあった
『弱キャラ友崎くん』で、何故か西武鉄道に乗って、なところで
うさん臭い旅行のプロセスと道具として出て来たラビューがあった
とき、だなと。
第10話「多人数プレイには多人数プレイなりのよさがある」
前面のワイパーまでおフランスから取り寄せて、って感じの
これみよがし加減がなんか「見てて気分悪い」、って印象を
増幅させているあたりがね。なんか好きになれない以前に
いけ好かなく感じたりもするわけで。
『神様はじめました』を中心に、今宵はお送りしてみました。
最後まで記事をお読み頂き誠にありがとうございます。