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Vol.2-#33 てか結婚

母との同居生活を3ヶ月で終え、一人暮らしを始めたジャミ子の部屋に男が転がりこんできた。

男は中学校時代の同級生。
中学・高校時代は子ザルのように戯れていた友達だったのだが、いつの間にやら男女の仲に。

「てか結婚する?」


子ザルは何の気なしにプロポーズをした。

「い…、いいとも」


なんて気軽なのだ、、
人生の決断をこんなにも簡単に下すこのサルは、ある意味、秀吉的な大物になるかもしれない。

部屋を更新するタイミングで二人は籍を入れ、新居に引っ越した。
23歳、ジャミ子は自分だけの人生を歩み始めていた。

この人生の門出において、ジャミ子は、ジャミママを介入させる事をためらった。今はただ希望や喜びだけを噛みしめていたいのだ。

根無し草のようにフワフワと生きてきたジャミ子に、自分の家族ができた。私は旅立つ。元いた家族から!

「てか新婚旅行いく?」

現家族である夫が言った。

「お…、おぅ!」

そうだ、旅立とう!
7つの海を越え、まだ見ぬ世界へと飛び出すのだ!


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