見出し画像

コンサルやめるってよ②〜Exitコンサルしてどこを目指す?〜

なぜ転職に自信が持てなかったのか?

 私が自信を持てなかったのは市場価値というものが3年目を終えた段階では中途半端だった。
 一般にコンサルは産業か特定の領域に専門をもって知見を広げていく。
一方で私は入社初期のパフォーマンス不足、それに伴う上長からのパワハラを受けすっかり自身の得意な製造業、設計領域のチームから離れてしまったため得意領域の知見を深める事ができていなかった。
 加えてコロナ不況で製造業が苦しくなりPJが延期になった時代背景もあり自分の専門分野でないPJを連続してアサインとなった結果的、
PMOはできるけど専門性は特にないという人材が出来上がってしまったのだ。

<参考PJ経歴>
①製造業       PLM導入PJ 要件定義
②パブリックセクター BIツール導入PJ 要件定義、設計、実装、コーチング
③パブリックセクター 某国家PJ PMO
④パブリックセクター 会計領域ERP導入PJ PMO

一般的なコンサルの転職事情

コンサルは一般的に転職に強いと言われている。
理由はそれぞれあるが、どんな業界でもコンサル経験者のスキルやマインドセットは必要とされていることが大きいと考えている。
その上で転職先は大きく3つに分けることができる。
①同業他社のコンサル
②ベンチャー
③事業会社/官公庁

①同業他社のコンサル
 転職するコンサルで一番ボリュームゾーンが大きいのはおそらくここ。
大きな狙いは別の会社で今よりも役職を1つ、2つ上げてより高待遇を目指す。仕事の内容は基本的に変わらないため即戦力となるので需要がある。どこぞの誰かのような事業会社出身のポテンシャル採用とはわけが違うのである。

②ベンチャー
 独立も視野にいれながら、事業を生み出すことにフォーカスをあてたコンサルはベンチャーに行くことも多い。実際に転職活動中に同じ会社に務めていた方と会った。
 基本的にコンサルしていた産業か職域に詳しい人材のため即戦力になり、場合によってはCXOのポジションでJoin(コンサルギャグ)するようなケースも有る。一時的に待遇は下がるケースも有るが、長期的に見たらいいポジションを得られることもある。意識が低すぎるどこぞの誰かのような人間とは到底交わることがない世界かもしれない。

③事業会社/官公庁
 Exitコンサルと言われる選択肢。事業会社も最近のDX推進(もといそのベースとなるデジタル化)を進めるためにも元コンサルを求めている。
 基幹システムとして多用されているSAPやSalesforceといったテックに詳しいメンバーやPJを進めるPMO/PM系のメンバーの需要がある。筆者の体感ではテックに詳しいメンバのほうが需要が高い。
 待遇面では基本的にコンサル業界よりも下がることが多く、一部の大手企業ではコンサル時代と同等程度の待遇も期待できるが基本的にはコンサルほどは貰えないのが実態。特にマネージャー以上になると難しくなってくる可能性が高い。(よってコンサルは同業他社をいったりきたりする。)

中途半端なITコンサルは、どこを目指す?

 結論から言うと私は事業会社をターゲットに転職することを決めていた。理由はコンサルとして案件ベースで様々なことを経験できる一方で知見が断片的になるのが私には合わなかった。興味のない領域ではかなりの苦痛を伴うことも多かった。
またベンチャーのような身を粉にして働くことも出来なくはないが長続きは絶対しない自信があった。私は自他共に認める趣味人である。仕事が楽しくて楽しくて!!というキャラでは到底ない。

 そんなこんなで、一度製造業から離れたがやはり製造業に身をおいて世の中に貢献したいという半分本音、半分建前の気持ちがあることに気がついたのだった。
 キャリアの方針を決めたら次の案件では製造業に関するものに是が非でもアサインして貰う必要があったため、すでに信頼関係は崩壊している自分のセクターの上長にその旨を伝えた。
 社内では悪名高いクライアントであったが、結果的に製造業xAI利用の生産計画系システム刷新PJが提示されたため承諾した。

コンサルやめるってよ③に続く。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?