和田 俊明

アメリカ: 2018年 オレゴン大学卒業【人間生理学学部】→ALTIS (陸上のパフォ…

和田 俊明

アメリカ: 2018年 オレゴン大学卒業【人間生理学学部】→ALTIS (陸上のパフォーマンスセンター) インターン→ 2019年 日本帰国 女子7人制ラグビー日本代表 S&C 東京五輪まで帯同 →TWOLAPS Track Club Physical Coach として活動中

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Toshi の Be The Best 日誌 Vol.1 (4/22~4/28)

プロジェクト始動 【自分史上最速化計画】始動。TWOLAPSに入ってから、市民ランナーの方と関わることがイベントやMDC(TWOLAPSが主催の中距離の大会)を通して多々あるのですが、市民ランナーの方の走ることへの熱意、そして走ることを通しての自己成長の貪欲さがアスリートさながらだなということを感じました。そこで、アスリートの定義を調べてみると 上記のようにでてきました。 市民ランナーの方は、仕事の合間をぬってトレーニングしたり、出勤する前、また仕事終わりにトラック

    • 【FIRST TRACK 第一期 インターン生 募集】

      FIRST TRACKとしての活動を始めてから、ありがたいことに我々(FIRST TRACKのメンバー)のトレーニングを受けたい!!と複数の大学の陸上部や個人のアスリート、また一般の方にもおっしゃっていただきサポートさせていただいております。トレーニングを通してそれぞれの目標(足が速くなりたい、競技のパフォーマンスを上げたい、健康になりたい、走れる身体を維持したい、etc)を達成すべく、トレーニングを通して今までよりも成長し、新しい自分と出会うために、常に選択肢として選んでい

      • 800m 中距離選手が Max Sprint Speedを上げるには? 論文レビューその③

        800m 中距離選手が Max Sprint Speedを上げるには? 800mでは、レースのMax Sprint Speedを向上させることが一つ重要なキーファクターになってくるということを前回のNoteでは触れました。800mのレースは、200m毎、または400m毎ラップのタイムでスプリットタイムが表示されることがほとんです。それに伴って、800mの1周目のターゲットタイムが、Max Sprint Speedを考慮されずに普段の200mや400mの練習のタイムによって

        • Anaerobic Speed Reserveが800mでは重要? 論文レビューその②

          ASR(Anaerobic Speed Reserve)というコンセプトを紹介しましたが、研究結果でも800mが1:44~45秒の選手の方が1:47~48秒で走る選手の方がよりASRが大きいということが確認されています。 MSS(Max Sprint Speed) 最高速度がたかい、すなわちASRが大きいということは(説明は以前のNoteより)レースペースの速度での余裕度が変わってくるのです。スピードの上げ下げに適応する、スプリントのスキルの部分がより優れているということに

        Toshi の Be The Best 日誌 Vol.1 (4/22~4/28)

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        記事

          【800mはスピード?有酸素?】 論文レビュー⓵

          この論文では、800mのパフォーマンスを考える上で、今まであまり触れられてこなかった一つのコンセプトが紹介されています。Anaerobic Speed Reserve(以下ASR)というコンセプトです。このASRというコンセプトを用いながら、800mのレースの勝敗がどのように起因してくるかが説明されています。いくつかの記事にわけて、この論文の考察をしていきます。 この説明だとイマイチピンとこないかもしれないので、グラフを用いて説明します。 ※ vVO2max: 最大酸素摂

          【800mはスピード?有酸素?】 論文レビュー⓵

          一般の方を3名限定でトレーニング承ります!

          TWOLAPS TCのフィジカルコーチ和田が、市民ランナー対象(3名限定)にトレーニング指導いたします。 一般の方も指導するに至った経緯。TWOLAPSのフィジカルコーチとして、市民ランナークリニックやMDCなどのイベントを通してアスリートではない一般の方を対象に指導する機会が増えました。一般の方と交流しているうちに、1つ実体験を通してわかったことが一つあります。一般の市民ランナーの方でもアスリートが日常的にしているトレーニングをすることで怪我の予防や健康促進につながると

          一般の方を3名限定でトレーニング承ります!

          TWOLAPS トレーニングエリア拡大!

          TWOLAPSのトレーニングエリアが拡大 しました!!ウエイトトレーニングのみならず以下のフィジカルトレーニングが可能になり陸上競技問わず様々なアスリートを対象にトレーニング可能になりました!! ●ウエイトトレーニング ※クリーンやスナッチなどのオリンピックリフティングも可能です。 ●ワットバイク そして新しく以下もジムでトレーニング可能になりました😊 ●体幹トレーニング ●ムーブメントトレーニング ●ドリル(動きづくり) + アジリティ ●リカバリーエリア

          TWOLAPS トレーニングエリア拡大!

          FIRST TRACK 始動!!!!!

          FIRST TRACK 設立 FIRST TRACKとは、TWOLAPS TCの一つの事業名(トレーニング事業)でもあり、スポーツ界のGamechangerを目指すチームの名前です。 FIRST TRACKの横田さんのツイート引用 FIRST TRACKの結成に至った経緯。 TWOLAPSで働いてみて感じたこと。それは1人でできないことでも、組織になることで達成できるということ。TWOLAPS は、MDC(Middle Distance Cirucit)という陸上のグ

          FIRST TRACK 始動!!!!!

          結果が導くその先へ。

          1.15.2023 テキサス州ヒューストンで行われた Chevron Houston Marathonで、TWOLAPS TCの新谷選手(積水化学)が日本人歴代2位の記録となる2 時間19分24秒のタイムで優勝しました。女子マラソン界の18年ぶりの2時間20分切り、長い間閉じていた門が新谷選手によって開かれました。新谷選手から結果を追い求めるアスリートとして大切なことを私のPhysical Coachとしてのレンズを通した視点から3つ綴らせいただきました。 Mindset

          結果が導くその先へ。

          2022年の振り返りと2023年に向けて。

          2022年も終わり~か思いながら、よくある漢字2文字で表すなら何かなーとか考えていたら、【激動】が浮かんできました。変化を通り越して激動。環境の変化やメンタル的な変化もあるのだろうけど気づいたら終わっちゃうって感覚。 今年の振り返りと来年の目標を日記的な感じでここに残しておきます。 振り返り TWOLAPSに入社してから1年、想像していた何倍にも刺激的な1年でした。一言でTWOLAPSを表すならユニーク。日本語にするなら、唯一無二。もちろん、競技力が高い選手達が集うプロフ

          2022年の振り返りと2023年に向けて。

          TWOLAPS が考えるサッカーにおける【走力】とは。

          はじめに。 TWOLAPS は、陸上における800mや1500mなどのスプリントと持久力が両方求められトラック競技の中でも過酷とも言われている種目を専門としている選手がメインで在籍している陸上チームです。そんなTWOLAPSとサッカー選手との出会いがありました。それは、男子はスコットランドリーグのセルティック FCでプレーする旗怜央手選手や鹿島アントラーズの名古慎太郎選手、女子は岩清水選手や大宮アルディージャの上辻選手との出会い。この出会いをきっかけに陸上チームであるTWO

          TWOLAPS が考えるサッカーにおける【走力】とは。

          石塚晴子の引退が教えてくれたこと。

          先日のMDC兵庫でTWOLAPSから1人のアスリートが競技に終止符を打ちました。コーチングを始めてからまだそうは長くないのですが、TWOLAPS TC の選手が一つのピリオドをうつという決断をして、まだこの先も続く新しい人生を歩もうとしている姿をみていて考えさせられることあったので文章で残そうと思いました。 石塚晴子の凄さ。 僕が、TWOLAPSに携わるようになって晴子ちゃん(石塚選手)のトレーニングの指導をするようになり1年も経っていませんでしたが、とても濃密な時間を与

          石塚晴子の引退が教えてくれたこと。

          "Deload"とは? 練習量を減らす?

          まず、『Deload』の語源から説明しようと思います。Longman (日本語でいう広辞苑みたいな辞書)にDeloadという言葉は存在せず、トレーニング業回で使われている言葉です。 英語で De - 否定、下降、強調 Load - 負荷、荷重 などをを指し、トレーニングの世界では、Deloadとは負荷を下げることを意味します。 以前こちらのツイートを上げたのですが、思いのほか反響があったのですが、Twitterの性質上140文字しか綴ることができないので、Noteで

          "Deload"とは? 練習量を減らす?

          中・長距離選手がフィジカルトレーニングによってもたらされる効果

          以前、セミナー中長距離選手がフィジカルトレーニングの理論と実践というテーマで、ウエイトトレーニングの重要性やトレーニングを実施する上で重要なことや注意するべきことなどを2時間にわたるセミナーでやらせていただきました。 有料記事の方ではセミナーのアーカイブの方(前半部分のみ)をのせてあります。 セミナーでは2部構成 ・前半部分 理論 ・後半部分 実践 https://peatix.com/event/3235316 ウエイトトレーニングなど、新しいことを取り入れ

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          中・長距離選手がフィジカルトレーニングによってもたらさ…

          ランナーは背屈じゃないと損!!

          背屈とは何か? 背屈とは足関節の角度が小さい状態、足のつま先を足の甲に曲げる動作のことをいいます。ランナーにとって地面との唯一の接点は、足になります。足を介して、身体全体で出力された力が足に伝達され、進行方向とは逆の力を地面に加えることで、推進力となり走るという動作になります。 接地局面において背屈で接地をすることは重要になってきます。加えて、接地以外でもランニングサイクルにおいて、背屈をしたまま遊脚をスイングすることも大事になってきます。 中・長距離の現場にいて背屈が過

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          ランナーは背屈じゃないと損!!

          なぜ、日本の中・長距離界でウエイトが定着しずらいのか。

          昨今、箱根駅伝の強豪校でもウエイトトレーニングがとりいれられるようになってきて、中・長距離界の間でもウエイトをする選手がチラホラ増えてきたかのように感じます。しかし、まだまだウエイトは中・長距離の選手には浸透していないのも確かです。 日本国外に視点を向けると、海外のプロの中・長距離チームでは当たり前のようにウエイトトレーニングをとりいれています。最近、自身のもつマラソンの世界新記録をベルリンマラソンで更新したキプチョゲ選手もウエイトをしています。長距離の世界でもスピード化が

          なぜ、日本の中・長距離界でウエイトが定着しずらいのか。