見出し画像

ADOX D-76

自家現像をするにあたって現像液は何を使おうかいろいろ調べていたが、とりあえず最初はモノクロ現像のスタンダードと言われているD-76を使うことにした。
という訳でsilversaltさんにて購入したのがADOX D-76。
オリジナルのD-76はフィルムでおなじみKodakの現像液で、1927年に登場という非常に古い歴史のある現像液。残念ながら2022年に日本向けの供給は終了し、長く使われていた方にはショッキングな内容だったようだ。
今回購入したのはフィルムや現像薬品メーカーのADOXがKodakのD-76のレシピを分析し、現代的な水準まで引き上げたとのこと。仕上がりの結果はオリジナルと同じで、より環境に配慮しユーザーに安心な設計になっている。

「現代的な水準まで引き上げた」という言葉にもあるように、現在のKodak D-76のレシピは50年近い歴史があるらしく、オリジナルのレシピは時代遅れの面もあったのだろう。大量に安定した結果を産むにはD-76は向いているらしいが、今敢えてD-76を使う意味はないという意見もある。まぁその辺は自分で試してみないとわからないので、とりあえず最初の現像液として選択。

ISO400のフィルムでは1+1の希釈で使う方がシャープになりおすすめらしいが、原液で現像している。
粒子は確かに結構出ているように思うが、個人的には粗い粒子の方が好みなので全然いい。むしろフィルムっぽさがあって良いと思う。(微粒子現像液を使った時にこの意見は変わるかもしれないが)
そして今の所現像の時の大きな失敗がないのも、D-76が扱いやすい現像液だからというのもあると思う。

写真は全てネガをスキャンしたものなのでプリントしたらまた変わってくるとは思う。ネガがイマイチなものは露出が失敗している所為な物もあるが、現像ももっとコントロール出来るようにせねば…
とりあえずコントラスト高めな画が好みであるのはデジタル時代から変わらずだった。


露出アンダー… 粒子感が結構強い


Leica M2 + voigtlander NOKTON 50mm F1.5
Kentmere Pan400 + ADOX D-76  20℃ 8min


この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

フィルム写真の文化の一助になるよう活動を続けたいと思います。フィルムや印画紙、薬品の購入などに使わせて頂きたいと思うので、応援の程よろしくお願い致します!