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英文を読む基本のコツ - 構造分解してみる

Hello, everyone. Thanks for visiting my note!

先週は英語を学ぶにあたってとても大事な目的設定について書きました。

目的に合わせて教材を選び、いざ、英語の勉強をしよう!
と、意気込んで、テキストを開き、知らない単語も調べたのに、これ何言ってるのかさっぱりわっからーん!!!ってなった事、ありませんか?

今日はそんな時に意識したい英語の文の構造について、基本的な部分をお話ししたいと思います。

母国語を話す時には気にする事もない文法ですが、外国語を学ぶ時にはとても重要な要素になります。
文の中にどういった単語がどういった役割で配置されているのかを解読する事を 構文を取るなんて言い方をします。

とは言え、勉強嫌いの私。
文法……品詞…………
そんな事言われたら瀕死です。(ハイ、すみませんw)

教える側に立った経験から多少免疫もできましたが、留学中もその後も、必要に迫られるまでは品詞や文法的用語なんてほとんど知りませんでした。(今でも勉強中です)
もちろん知っておいた方が断然いいのですが、そういった事に抵抗がある場合、まずは細かい文法に囚われるのではなく、大きな役割・構造を掴む様にするといいと思います。

ここで言う大きな構造とは…
誰が、何した (何を) (どんな風に)
これです!

誰が

つまり主語ですよね。「誰」あるいは「何」が主人公の文なのかがポイントです。
日本語では、口語では特に、省略される場合が多いですよね。英語でも、もちろん省略される事もありますが、主語があるのが基本です。
(たまに主語が長〜くなるのを避ける為、ダミーが登場する事もあります。It is.... that...とかいうヤツです)

何した

これは動詞ですね。つまり何が起きたのか、そのアクションです。
「何した」と過去形で書きましたが、未来の話や現在の話、今起こっている話と、変化するのが特徴です。
また、誰のアクションなのかによって形を変える(三人称単数)のもご存知の話だと思います。


品詞名が分からなくても、まずはこの2つの要素を文の中から探し出せるようになる事がとっても大事なキーポイントです!

英語の特徴からして、ほとんどの場合が上に挙げた様に、誰が(あるいは何が)、何した、の順番で出てきますので、私は呪文のように「誰が、何した」を繰り返し意識してきました。

残り、カッコをつけた2つの要素は文によってあったりなかったりします。では紹介します。

(何を)

英語の動詞は大きく2種類、Be動詞と一般動詞があります。 
be, am, is, are がBe動詞、それ以外が一般動詞と考えておきましょう。
 一般動詞には単独で活躍できる自動詞と、相棒がいないと役に立てない他動詞の二種類があります。(この辺の詳しいことはまた今度…)
もし、他動詞が文の中で使われている場合は、この「何を」という目的語が登場します。


さて、ここまで掴めたら残りはお飾りです!

(どんな風に)

どんな場所で起こった話なのか、時間はいつだったのか、とられたアクションはどんな風に行われたのか(早く走ったのか、遅く走ったのか…)など、色んな補足の部分です。それが、「どんな風に」の部分です。ここでは文末に置きましたが、何を追加説明したいかによって、文末に限らず、文の色んな所に出没します。これは飾りの単語だ!と気づいた時は、何を飾るための単語なのか考えて関係性を見つけ出します。


ちょっと単純な例を挙げてみましょう。

 I drink coffee every day.
 I = 誰が、drink = 何する、coffee = 何を、every day = どんな風に

という構造です。ちょっと単純すぎますか?
同じような構造がニュース英語でも使われています。

Washington and Moscow signed the INF pact in 1987.  

(NHK website: https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/n181031.html )

ワシントンとモスクワ、つまりアメリカと旧ソビエトは1987年にINF全廃条約にサインしました、という意味の文ですが、どの単語がどの役割か、前の文と照らし合わせると分かりますよね。

文章が長くなってきて厄介になるのは「どんな風に」の部分が複雑になったり、「何を」の部分の説明がわんさか出てくる場合です。
それを読み解くには他にもコツが必要ですが、まずは、極力シンプルな内容の物で今回紹介した大きな構造を掴む練習をするといいと思います。

試しに、ちょっとステップアップしてみましょう…

U.S. President Donald Trump says he will pull out of a nuclear missile treaty the United States signed with the former Soviet Union.

U.S. President Donald Trump = 誰が
says = 何した
he will pull out of a nuclear missile treaty the United States signed with the former Soviet Union = 何を

これで「トランプ大統領が何かしら言った」という構造がつかめます。
では「何を」の中身を分解してみましょう。

he = 誰が
will pull out of = 何する(willで未来なので「する」としますね)
a nuclear missile treaty the United States signed with the former Soviet Union = 何を

pull out of …は…から抜ける、手を引く、という意味なので、ひとつ前の理解と合わせて、「トランプ大統領が何かから抜けると言った」と分かりますね。

では更に「何を」を分解してみましょう。

a nuclear missile treaty = 何を
the United States =誰が
signed = 何した
with the former Soviet Union = どんな風に

ここでは説明の部分が後からくっついているので言葉の順序が入れ違っていますが、基本の順序に並び替えて考えると「アメリカが旧ソビエトとサインした核ミサイル条約」だと分かります。

さて、全部をくっつけてみましょう!

トランプ大統領は、アメリカが旧ソビエトと調印した核ミサイル条約から脱退する、と発言しました

できましたー!(拍手!笑)
長い文でも、実はこの4つの構造に繰り返し分解していくことで少しずつ意味が分かるようになります。

誰が、何した (何を) (どんな風に)

ちょっと長くなりましたが、ここを抑えられるようになると理解が格段に上がりますので常に意識したい内容です。もし次回、意味不明な文に出会ったときはこの4つを呪文みたいに思い出して、構造分解してみてくださいね。

Thanks for reading to the end!


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