夢日記_06/08/2023
私と、母と兄と祖母、合わせて四人はインドに飛んだ。インドで何する予定もなかった。
ニューデリーの空港でレンタカーを借りることを思いつき、運転は発案者の私がした。空港からニューデリー市街へ。高速道路を利用した。
車内で母が言う。
ギャランティを私は知らなかったが、ニューデリー市街でギャランティを見つけるという、旅の目的を得たことに安心した。
市街地の適当な所で車を降りると、目の前にギャランティがいた。ヨボヨボの痩せ気味のお爺さんだった。母は落胆していた。
私が提案すると、母だけ反対したので、兄と祖母と、合わせて三人は韓国に飛んだ。提案しておきながらアレだが、韓国で何する予定もなかった。
韓国に着き、熊野古道を思わせるような深い森を歩いていると、祖母が大樹の根っこに腰かけた。一言、二言、重大な意味を持つとは思えない、どうでもいい言葉を発したかと思うと、そのまま死んだ。
兄の提案に従ってインドに飛んだ。「死体遺棄ではないのか」と疑問に思うことはなかった。
ニューデリーでは母が待っていた。私、母と兄はレンタカーに乗って空港を目指した。高速道路の入り口が分からなかったので、一般道を利用した。
空港の目の前に検問所があった。三列あって、私の車は真ん中に入っていった。検問官はおらず、両脇ではETCのように、次々とバーが上がって通過できているのに、私は方法が分からず手こずってしまい、焦った。
業を煮やした私は車から降りて、検問所の小部屋を間近に覗いた。すると、開いたパスポートを台に乗せるイラストが台に描かれていた。イラスト通りにすると、パスポートに通行許可を意味するらしい印字がされて、バーが上がった。
レンタカーを返却する場所で知り合いの女性を見かけた。インドの民族衣装を身にまとっていたので、私は「モロイ、ナマステ!」と叫んだ。
空港に入るなり、母はなぜか私に髪を切るように強く勧めた。私は帰りのチケットをまだ購入していないことが気にかかっていたので、それどころじゃないと反対したが、高圧的な口調に押し切られてしまった。
美容室で太ったインド人が私の髪を切った。代金は1,568ルピーだというので2,068ルピーを出すと、太ったインド人の顔はひどく困惑していた。
私は不機嫌になった。お釣りが出しやすいように68ルピーを用意したんじゃないか。あなたは1枚の紙きれ、500ルピー札を私に渡すだけでいいのだ!
案の定、待てど暮らせど来ない。うんざりした私が勢いよくドアを開けると、髪をヤンチャに染めた若い日本人の美容師が出て来て、「なんか用すか」と言いたげな顔をしていた。
ちがう、ちがう。店を間違えたようだ。よく観察すると、この空港には美容室が無数にある。それらのうちのどれが「太ったインド人の美容室」だったかを思い出せなくなった。ひとつひとつドアを開けて確認したが、太ったインド人はどこにもいなかった。
母の偉そうな物言いに渋々同意して、三人は飛行機に乗った。この便のチケットはいつ、誰が予約したものだろうと疑問に思いながら。
日本に帰国した私は、母が叔母(父の姉)と会話するのを聞いている。
私は二人の会話に横槍を入れた。
母は私に「お父さんはとっくに死んだでしょう」と言った。ああ、そうだった。どうして忘れていたのだろう。
母が続けて言った。
・・・・・・そこで目が覚めた。
(2023年8月6日、朝5時から7時の間にみた夢)
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