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小説現代新人賞の結果が確定しました。

小説現代新人賞の結果が確定しました。
3次選考までの14作の中には入ることができましたが、最終候補には残れませんでした。

今回、こちらの新人賞には初めての応募。
なんと一次通過作品から選評がもらえるとのことで、まずはそれを目指していたので、自分としてはできすぎなくらいの結果でした。
とはいえ、人間とは欲深いもので、ここまできたら最後まで行きたかったな、というのも本音といえば本音。
また次回もここに挑戦したいなと強く思いました。

そう思わせてくれたのは、やっぱりこの小説現代新人賞ならではのシステムも大きく影響しています。
前述したように一次通過から講評がもらえるというのもそうですが、さらになんと応募作品はすべて下読みさんではなく編集部の皆さんで読み、選び出していく、ということ。ふつうに考えてすごいですよね。それだけ熱量高く新人を見出したいという姿勢を打ち出しているところへの応募作、そりゃ、中途半端なものは出せません。
なので、頑張りました。
結果は一歩及ばずですが、次もまたがんばるぞーという気合とわくわくに満ちています。

とにかく、講評をいただけたのは本当にありがたく、まず自分の作品がちゃんとプロの編集の方に届いているということ事実だけでも奇跡のように思えてうれしいのです。
そのうえ、その講評はとてもとても貴重なものでした。
しっかりと今現在の自分の課題を教えてくださっている。

「きれいにまとめすぎていて、書き手の熱が伝わりにくくなっている」

(こう書くと、本誌をお持ちの方には身バレしますがw、まいっか。)
という課題。
「きれいにまとめて」と、配慮した言葉でのご指摘ではありますが、とても大きく重い課題であります。
新人賞なんだからさ、もっとはっちゃけちゃえよ、ってことかな。出し惜しみすんなよ、とか。

他のかたへの講評を拝読すると、

・丁寧に描かれている。
・誠心誠意向き合っている。
・逃げることなく描ききっている。迷うことなく書き切っている。

といった点をとくに評価している印象でした。
いずれも自分にはなかったものです。
答えはよそにあるんじゃない、自分の足元にある。
自分の内側を掘り下げて掘り下げて、自分にしか書けない物語世界の、自分にしか見せられない景色を見せられるような作品を書かなければならないのだなと思いました。

今回、本当に勉強になりました。
この場を借りて、小説現代新人賞の関係者の方々へお礼を申し上げます。
そして、また、つぎがんばります!
次回の受賞作発表を楽しみにしています。

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