グリコーゲンと糖質制限による体重損失
体内に貯蔵されている糖質を指します。
運動パフォーマンスを向上させる為に
必要不可欠なものになります。
グリコーゲン合成
筋グリコーゲンを合成する際の主な過程は
①血中から骨格筋細胞内へと血糖を取込み
②グリコーゲン合成酵素の働きによりグルコースを連結させる
という2つのステップからなります。
先ずは材料となるグルコースを
骨格筋細胞内へと取り込む必要が有ります。
糖輸送体GLUT4
糖は水溶性であり血中に溶け込んでいます。
一方、細胞膜はリン脂質の二重膜からなり
水溶性の物質を通過させる事は出来ません。
そこで血糖を細胞内へと通過させる
トンネルの様な働きをする分子を必要とします。
それこそが糖輸送体であり、骨格筋内にはGLUT4が存在します。
GLUT4は食事を摂取していない場合には
細胞質(細胞内)に存在します。
一方、食事を摂取し血糖値が高まると
膵臓から血糖値を低下させるホルモン、インスリンが分泌されます。
インスリンが骨格筋細胞膜に存在する受容体と
結合する事で
GLUT4が細胞膜上へと移動し、
血糖を骨格筋内へと取り込みます。
GLUT4は骨格筋のみならず脂肪細胞にも存在し
同様のメカニズムで血糖を取り込みます。
運動と血糖値
運動を行った骨格筋では
インスリンの効き目が良くなり、
「インスリン感受性」に貢献します。
それに伴いインスリンによる血糖取込能力向上、
更にはグリコーゲン濃度上昇と運動パフォーマンスに直結します。
体内貯蔵と水分量
骨格筋や肝臓にグリコーゲンが貯蔵されると、
同時に2.6-2.7gの水分が貯蔵されます。
糖質制限食を実施した場合、
グリコーゲン損失に伴い水分も損失します。
これがケトジェニックダイエットや
糖質制限食を行った際、
2-3日で体重が2-3KG弱落ちるメカニズムです。
健康とは離れた状態であると言えます。
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