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4.2 路上ギター


13時、黒田さんとホテルのロビーで待ち合わせして外に出たが、何もすることが決まっていないかったので軽く街を散策し、その後港のベンチに行き一緒に海を眺めることにした。

ランチを中華料理店で済ませ、同じく港近くの芝生の公園で休憩。 

心地よい海風にあたりながら無になっていると、黒田さんが背負っていた大きなリュックからいきなりギターを取り出した。朝から大きなカバンを背負って歩いているので少し疑問に思っていたがギターだったとは...。

黒田さんはギターが大好きで毎日練習しないと腕が落ちてしまうため、スペインにまでギターを持って来たとのこと。
「禁じられた遊び」と「カノ」などを弾いてくれた。

スペイン、特にバルセロナでは路上で音楽を奏でている人はそれほど珍しくないが、黒田さんの上手なギターの音色に通りすがりの地元の人も足を止めて聞き入っていた。
その音色は、芸術的なバルセロナの街の雰囲気とマッチしていて、足元に缶詰の空き缶でも置いていたら寄付が大いに集まるんじゃないかというくらい心動かされる演奏であった。

ギターの演奏に癒された後、特に行きたいところがないというので彼をノウカンプスタジアムを見に行かないかとに誘ってみた。

黒田さんはサッカーに興味はないと言ってたが、着いてみるとスタジアムの大きさに驚いていた。スタジアム横のMUSEU(2度目)とグランドを見学して、ついでに土曜日の試合のチケットを購入。

LATERAL (向こう正面) で4,000Pts、1部リーグの試合ではこんなものだろう。ちなみに2部リーグのレェイダではTRIBUNA(正面)の1階席で3,000Ptsである。

黒田さんは今日の21時に夜行バスでグラナダに向かうというので、夕食をバスターミナル(ノルド駅) のパン屋で一緒に夕食を済ませた。

この駅のパン屋はバレンシアからバルセロナに着いた時と、レェイダを往復した時に利用したことがあって、お気に入りのパンがある。

食パンにハムとチーズを挟んで、上にマヨネーズをかけてこんがり焼いたBIKINIというパンである。安くて美味しいし、腹持ちもいいのでこのバスターミナルに来た時はいつも買ってしまう。

黒田さんは、4月の後半にまたバルセロナに寄る予定らしいので、また会う約束をしてお別れした。

本当に魅力のあるエネルギーの塊のような人だった。

本日の出費

昼食 800Pts
夕食 400Pts
コーヒー 300Pts
MUSEU 400Pts
サッカーチケット 4,000Pts

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