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子供が肘内障(肘の亜脱臼)になった(かもしれない)時に参考になる7つの情報

こちらのページをご覧くださってありがとうございます!
3歳と5歳の子育てをしながら昨年末より在宅ワークを始めたトト助と申します。

突然ですが「肘内障(ちゅうないしょう)」って聞いたことありますか?私は自分の子供が肘内障になった時に初めて聞きました。肘内障(ちゅうないしょう)とは簡単に言うと肘の亜脱臼のことですが、腕が全く動かせなくなって、触ったり動かそうとすると激しく痛みます。
昨日(3連休の中日の日曜日)、5歳の長男が肘内障になりまして...今日はそのことについて書きたいと思います。

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「肘内障(ちゅうないしょう)」とは、肘の輪状靭帯と橈骨頭(とうこつとう)がはずれかける「亜脱臼」を起こしてしまった状態であり、輪状靭帯が発達していない1歳未満から6歳くらいの子どもに多い疾患です。
出典『Medical Note』
国際医療福祉大学医学部 救急医学講座准教授、ECFMG certificate
日本救急医学会 救急科専門医
志賀 隆 しが たかし 先生
https://medicalnote.jp/contents/160808-003-PR

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▼このnoteで伝えたいこと
①どんな時に肘内障になるか
②肘内障になったら整形外科へ!
③日曜、祝日、夜間の場合は、お住まいの地域の「救急医療情報センター(地域によって名称が異なるかも)」に電話すべし
④三角巾とベビーカーが重宝する
⑤来院時にはマスクと防寒(温度調節できる衣類)を忘れずに
⑥総合病院を初診でかかる際には、数千円の「保険外併用療養費」がかかる場合もある
⑦子供の怪我を保障してくれる保険もあり、一助となる

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我が家の場合、長男が2歳の時に肘内障にかかったことがあり、今回はその時の症状と酷似していたため「これは放っておいても治らないやつだ(専門医の治療が必要だ)」とすぐに判断し、診てもらえる病院を探して来院してことなきを得ました。
しかし17時に肘内障(肘の亜脱臼)が発生して病院探し...かかれる病院が見つかったのが17時20分。病院到着が17時50分。診療開始が18時10分。医師の問診・診察→待ち時間→レントゲン撮影→待ち時間→診察・整復術→会計が終わり、帰宅が20時30分。ふう。。。無事に長男の腕が動くようになって一安心しましたが、ぐっと疲れた1日でした。


①どんな時に肘内障になるか

腕の関節が柔らかい子供が肘内障になりやすく、手を引っ張っぱったりひねったりした時に、突然起こります
我が家の長男は今回を含めこれまでに2回中内障になりましたが、男児よりも女児の方がなりやすいそうです。
小さいお子さんの場合、親御さんと手をつないで歩いていて、転びそうになったときや道路に近づきそうになった時に、思わずお子さんの手を引っ張りあげるという事がよくあると思います。子供の関節は柔らかいため、こういった時に関節が亜脱臼し肘内障が起こりやすいそうです。

我が家の場合、長男が2歳の時は、私が子供と手をつないでいて、子供が転びそうになった時に手を引っ張ったのが原因でした。
今回(長男5歳)は、子供と父親が自宅で遊んでいる時に肘内障になりました。(ダイナミックに遊んでいて、父親が子供の腕を脇で挟んだすぐ後に子供が激痛を訴えました)

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②肘内障になったら整形外科へ!

肘内障の可能性がある場合、整骨院(接骨院)でも診てもらえるかもしれませんが、万一骨折している場合もあるので、レントゲンが撮れる整形外科に行く事をお勧めします。骨折していたら、ギブスなどの他の処置が必要になってくるためです。

我が家の場合、長男が肘内障になったのが日曜の夕方だったため、私(母)と父親2人がかりで、それぞれパソコンとスマホで自宅近くの整形外科を探しました。しかし自宅周辺の病院はどこも営業時間外。徒歩15分の総合病院に電話確認したら、「本日の当直が眼科の医師で、診察は可能ですが実際に診てみないと治療ができるかどうかはわからない」と看護師さんに言われました。確認してくださったのはありがたいですが、眼科の医師に肘内障を診てもらうのは得策ではないなと判断。
次に、私がたまに行く近所の整体院に電話しました。そしたら先生(誠実で、整体師としての実績と腕も確かな先生)は「診てみましょう。ただ次のお客さんの予約が入っているから診れるのが50分後」と言われました。電話を切った後、子供がずっと痛がって泣くので、もっと早く診てもらえる所はないかとネット検索すると、地域の救急情報センターの電話番号を見つけました。救急情報センターに電話したら、自宅から2駅先の総合病院で診てもらえると確認がとれたので、移動時間はかかるものの、より早く診てもらえる総合病院に向かうことにしました。(整骨院の先生には電話してその旨をお伝えました)

総合病院での問診で、肘を痛めたときの状況から、典型的な肘内障のエピソードとは異なるため(腕を引っ張った、とかではない)、骨折していないかレントゲンで確認してから治療しましょうという医師の判断になりました。結果として、骨に異常はなかったため下記の方法により長男の腕を治してもらいましたが、骨折が疑われる場合もあるので、整体院ではなくレントゲン撮影の設備がある総合病院を受診したほうが安心だなと感じました。

どうやって治療するか?
治療は通常、腕を操作して、肘の骨を正しい位置に戻すことである。通常、徒手的に行われる。徒手的な治療には2つの代表的な方法がある、回外法と回内法である。回外法では、前腕を外側に(幼児の手のひらが上に向くように)ひねる、もしくは回旋させる。その後、肘を曲げる(屈曲させる)こともある。この方法はよく使用されるが、常にうまくいくわけではない。回内法では、前腕を内側に(幼児の手のひらが下に向くように)ひねる、もしくは回旋させるどちらの方法も通常は安全だが、あざができて痛むこともある。
出典『幼児の肘内障の様々な整復法 | Cochrane』
著者: Krul M, van der Wouden JC, Kruithof EJ, van Suijlekom-Smit LWA, Koes BW
https://www.cochrane.org/ja/CD007759/MUSKINJ_you-er-nozhou-nei-zhang-noyang-nazheng-fu-fa

激痛が走っている腕をこのように治すのですから、治療とはいえ痛そうですよね...長男は唸りながらバスタオルを噛んで耐えていました。

③日曜、祝日、夜間の場合は、お住まいの地域の「救急医療情報センター(地域によって名称が異なるかも)」に電話すべし

上記で書いたとおり、日曜、祝日、夜間の場合は専門医を探すのは一仕事。お住まいの地域の救急医療情報センターに電話をすることで、自分たちで心当たりのある病院にいちいち確認するよりも短時間で、症状にあった専門医に診てもらえる病院がわかります。そして電話口で症状や受診者の情報を病院側に連絡してもらえる(連携をとってもらえる)ので、来院後の受付がスムーズに進みます。我が家は今回、専門医を見つけるまでに紆余曲折してしまいましたが、今後同様のことがあった場合は真っ先に救急医療情報センターに電話しようと頭に入れました。

④三角巾とベビーカーが重宝する

さて、病院に行くために外出準備を始めましたが、長男は腕が痛すぎて立ち上がるのにも泣き叫び、歩けないとのこと。
腕が少しでも動くと痛いとのことでした。我が家には三角巾がなかったので、夫がバスタオルを三角巾がわりにして、子供の腕を固定しました。
次に、玄関に置いている下の子用のベビーカーをリビングまで移動して長男を乗せました。明らかに重量オーバーですが、やむを得ません。
三角巾がわりのバスタオルを巻いてベビーカーで移動を始めましたが、腕が固定されたのが良かったようで、コンクリートの大きめの凸凹道は多少痛がったものの、心配していた電車の乗り降りもさほど痛がることなく病院に着くことができました。

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⑤来院時にはマスクと防寒(温度調節できる衣類)を忘れずに

2月のこの時期、インフルエンザやコロナウイルスをはじめ様々な病気が流行っています。治療に行って、他の病気をもらってこないように、マスクがあると安心です。私はスギ花粉症のため、この時期はカバンにマスクを常備していたのが功を奏しました。

病院内に入ると中は暖房が効いていましたが、腕の腫れを確認ために長男はトレーナーを脱ぐように言われ(痛ーいと泣き叫びながら脱いでいました)、薄手の七分袖一枚になりました。しばらくすると「寒い」と言い出したので、三角巾がわりにしていたバスタオルを体に巻いて保温しましたが(腕の痛みがあって服の脱ぎ着が難しかったので)、上着など温度調節できる衣類をもう1枚持って来れば良かったと思いました。
また、自宅出発時は日が暮れかかっている程度でしたが、病院を出る時には真っ暗で激寒。帰り道は、トレーナーの上からバスタオルで長男をぐるぐるに巻いて帰宅しました。

バスタオルでぐるぐる巻きにされ、ベビーカーに乗る大きめの5歳児。電車の中で周りからの視線を感じましたが、気にしない気にしない。子供に風邪を引かせるよりずっといい。

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⑥総合病院を初診でかかる際には、数千円の「保険外併用療養費」がかかる場合もある

私が今日行った病院のHPには『当院は初診予約制及び紹介制をとっており、他の医療機関からの診療情報提供書(紹介状)をお持ちでない初診の患者さんには、予約をお取りいただき、初診料とは別に保険外併用療養費として5,500円(税込)をご負担していただくことを了承の上、受診をお願いしております』と記載がありまして。総合病院の過度な混雑を避けるために、なるべくかかりつけの病院で診てもらう事を推奨しているようでした。

HPを見て、正直5,500円の出費は痛いですが、子供の怪我の治療にはかえられないので出費を覚悟で行きました。しかし最後の会計で「本日はお会計はございませんのでこのままお帰りください」と言われて拍子抜け。
病院の壁に貼られたお知らせを見ると、『平日および土曜日の18時までの診療につきましては、保険外併用療養費を頂戴いたします』との文言がありました(※あくまでこの病院の場合です)。これは、逆を言えば「平日・土曜日の18時以降、日曜祝日の診療だったら保険外併用療養費はかからない」ということなのかなと。

今回我が家は救急医療情報センターに電話して、事情を説明してから診療可能との確認をもらい来院したのですが、このように緊急性が高いと判断されるケースしか診察してもらえないためなのかなと(紹介状がなくとも、長男の状況からこの病院で診てもらう必要性が高く、保険外併用療養費が発生しなかったのかな?と)。憶測で失礼します。

しかし、紹介状なしで総合病院を初診でかかる際には、このような「保険外併用療養費」が発生する場合があるので、会計時に急に言われて驚かないためにも支払いの準備と心づもりをしておく事をおすすめします。


⑦子供の怪我を保障してくれる保険もあり、一助となる

長男は、通っている幼稚園経由で下記の保険に加入していました。

「園児24時間保険」
http://www.hokenkikaku.co.jp/enji24.html

これは三井住友海上さんが取り扱っている「こども総合保険」で、この保険では、幼稚園の外にいる時でも、365日24時間、園児のケガを補償してくれます。
お住まいの地域の「小児医療費助成制度」により、(世帯の所得制限はありますが)お子さんの医療費は無料という方も多いと思います(我が家もそうです)。とてもありがたい制度です。

しかし、医療費が無料でも、来院に交通費がかかったり、もし入院となったら差額ベッド代やお見舞いのお返しに費用がかかったりします。病院への付き添いで親御さんが仕事を休まなければならないというケースもあり、出費や負担は何かしら発生します。「園児24時間保険」はそんな負担をサポートしてくれる保険です。

我が家の場合、平日ならば徒歩圏内の整形外科に向かえますが、今回は生憎の日曜日で、2駅隣の総合病院へ行ったためわずかですが電車賃がかかりました。またこれもわずかですが、夕飯の時間を跨いだため、病院の自販機でパンや飲み物も買いました。こういった出費を気にせず、痛い思いをしている子供の心身のサポートに専念できるのがありがたいと改めて感じました。

ただ、もちろん全ての方に加入が必要という訳ではなく、お子さんのタイプや(うちの長男は、保険申請は今回が初めてですが、ケガしそうなタイプだったので年少時からこの保険に加入していました)、ご家庭で他に類似の保険に加入にしているかどうかでも必要性は変わってきますので、もし加入を検討される際には総合的に判断してくださいませ。


以下、余談です。
医師が肘内障の治療をしてくれた後に「これで治ったと思いますが、念のため5分くらい様子をみましょう。またお呼びしますので待合室でお待ちください」と言われ、ベンチで待っていた時のこと。長男に「どう?痛みはおさまった?」と聞くと長男はけろっとした顔で「どこが?」と一言。「どこがって、あなたが左腕が痛めたっていうからここまできて、ついさっき治療してもらったんでしょーが。。」...とは言い返しませんでしたが、拍子抜け。でもまぁ、腕の痛みが引いたからこそ出た一言だったのかなと。

一度肘内障になると、7歳頃までは最初しやすいとのこと。なるべく、手首ではなく方の近くを持つようにするといよと医師からアドバイスを受けました。子供の肩を掴むって...あまり機会がなさそうですが、もう二度と同じようなことが起きないよう、できる範囲で気をつけたいと思います。ただ子供は思いもよらぬ事をしますから、長男が幼稚園年長に進級しても、⑦の保険は継続しようかなと思った出来事でした。


以上です。長文お読みくださってありがとうございました!

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