不正

【訂正】デタラメ記事で公務員不当バッシング、「ジャーナリスト」若林亜紀の間違いを示す

とつげき東北です。
超すみません。伏して謝ります。


先日アップしたこの記事「前年の夏のボーナスに関する記事」を引っ張ってきてしまっていました。
誤りを正そうとした私の方が間違っていたということで、本当に申し訳ありませんでした。
若林亜紀氏、読者諸賢、関係者各位にお詫びいたします。

恥ずかしい過去として、前の記事は戒めに残しておきます。
その上で改めて「本当の今年版」にツッコミます。

ポイント
・6/26、私の記事で、「若林亜紀(敬称略)」が、国家公務員のボーナスについてのデタラメ記事を書くだろうと予想
・6/28、国家公務員のボーナスが支給。予想通りのデタラメ記事が載る。
・この記事は、そのデタラメぶりについての検証(訂正版)。

まずは引用

間違いを見ていきましょう。

まずは国家公務員の給与を、内閣官房内閣人事局「国家公務員の給与」(平成30年版)で確認。

前の記事に書いたとおり、若林亜紀は、住居手当を除く全ての給与合計を基礎として、ボーナスの算出根拠にしていた。
昨年度では、404,971円×2.125(か月分)=860,563円と出していた。
今年度はどうだろうか。

>43.1歳で40万4198円だから、平均支給額は89万9340円

ふむ、404,198円×2,225(か月分)=899,340円。
残念ながら内閣官房内閣人事局「国家公務員の給与」の今年度分はまだ掲載されていないが、国家公務員の月例給与について、
昨年度では、404,971円
今年度は、404,198円

としていることから、昨年度と同様の「住宅手当を除いた月例給」をもとに計算していることが推測される。

事前予想で書いたとおり、ボーナスはおおよそ次の式で決まる。
(基本給(俸給)+地域手当+扶養手当)×2.225(か月分)
ところが、若林亜紀は例年、単身赴任手当なども勝手に加算して掛け合わせていると指摘済みである。
今年度もやめるつもりはないようだ。

次。

若林亜紀曰く、
>ただし内閣⼈事局は、「平均67万9100円(平均給与額30万9400円、平均35.5歳、⽀給⽉数2.195⽉)」という低めに“改ざん”した額を記者クラブに流し、⼤新聞やテレビはそのまま報じている。

>カラクリはこうだ。内閣⼈事局が公表する平均額には「管理職を除く⾏政職、成績標準者」のものという注釈が⼊っている。
>事務系(⼀般⾏政職)は14万⼈。公務員は⺠間と違い、年功序列で誰でも昇進できるので、過半数の8万⼈が本省係⻑または地⽅出先機関の課⻑以上の「管理職」であり、「管理職を除く」⾏政職員は6万⼈しかいない。

待って、係長が「管理職」ってどういうこと!?

管理職の定義は、内閣官房内閣人事局の資料「国家公務員の管理職の現状等について」で、明確に定められているよ。

>(注)1 「管理職(管理職員)」とは本府省内部部局、外局の内部部局、内閣府北方対策本部、内閣府子ども・子育て本部、内閣府国際平和協力本部に属する官職であって、職制上の段階が「室長級」又は「課長級」の官職を占める職員をいう。

ほらこれが公式見解。若林亜紀の言う、

過半数の8万⼈が本省係⻑または地⽅出先機関の課⻑以上の「管理職」

というのはただのデタラメ
本省係長が管理職なら、なぜ本省係長には管理職手当がつかないのか。

で、これは事前予想済み
私の記事より。


(2)公務員の過半数は管理職だから、過少に見せている
違います。
例えば、人事院の公式な資料である「国家公務員給与の実態 平成30年8月」によると、行(一)本府省等管理職(7級以上)の割合は全体の5.35%です(部長級以上を除きます)。

的中!!

さらに次。

>公務員は⺠間と違い、年功序列で誰でも昇進できる

はい、事前予測済み

【(3)公務員は何も仕事をしていなくても横並びで出世し、管理職になる】
なぜ単に間違ったことを書くのに、その間違い方が事前にバレてしまうのか。

国家公務員本府省で管理職(7級以上)は、主として東大卒のキャリア
キャリアでも、実力が悪ければ課長補佐クラスで定年です。
何より、「誰でも(管理職に)昇進できる」のに5.35%しかいないって、もう完全に矛盾ですよね。5.35%しかなれないじゃん。
少なくとも、こんなデタラメを書いていたら、公務員なら出世しない。

4点目

若林亜紀によると、

>国家公務員の⼈事評価では、上位6割が「成績優秀者」であり、下位4
割が「成績標準者」で⽀給率が低い。国の公表する平均値とは、役所の過半数に満たない若⼿下級職員の、さらに成績下位者の平均なのである。

とのことだが、これも違いますよね。
人事院刊行物「2019年度 人事院の進める人事行政について」のうち「能力・実績に基づく人事管理」p14によれば、

ほら、「成績優秀者」は上位30%だけで、70%は「成績標準」か、それ以下ですね。
>上位6割が「成績優秀者」
って、どういう思い込み?

>国の公表する平均値とは、役所の過半数に満たない若⼿下級職員の、さらに成績下位者の平均

全然違いますやん。

最後に、もう一度現場の声を。

世の中の国家公務員の皆さま、超安月給の中、給与も賞与も年金も退職金もカットされ、サービス残業しまくって大変な中、国民、マスコミ、国会議員、学者、謎のジャーナリスト等らの不当なバッシングにめげないでください。

応援していますよ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?