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【投機の流儀】25日線との乖離率も騰落レシオも、未だ「過熱」の境地ではない

第1部;当面の市況

(1)3月18日(月)日銀の大規模緩和の解除発表の前日、市場はこれを評価した。日経平均は大幅上昇で1032円高、為替は一挙に150円台、株は翌日(緩和解除の発表の当日)も800円高。株式市場も為替市場も好意的に受け取った。財界もこれを評価した。

この明らかな株高・円安の背景は「日銀の金融引締めは一旦出て、明らかになった」ということである。マイナス金利を解除するとしても、これは「異常な状態から正常な状態に戻ったというだけであって『極めて緩和的な金融環境が当面続く』」ということを確認した結果である。株式市場と為替市場は「極めて緩和的な金融環境が当面続く」を確認したというシグナルを送った。

黒田総裁が10年間力投して出来なかった「2%インフレ」が「継続的・安定的に持続する」と読んで、以下のことをおこなった。
1.17年ぶりの実質利上げをおこなった。
2.ETFの買い付け中止
3.YCC管理の中止を含めた異常緩和の修正へと踏み切った。

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