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病院ラジオのサンドウィッチマンもすごいけど、よみ旅のローランちゃんもすごい

好きな番組の一つ、NHKの病院ラジオ。

ともすれば言葉に詰まりがちな現実を前にしても、淡々とまっすぐに、かつ、がっちりそれを受け止め、素直な言葉を繋ぐお二人の姿勢にいつも感心させられる。

同じく好きな番組、Eテレの「夏井いつきのよみ旅」。
俳句でおなじみの夏井いつきさんがホストの帝王ローランドと旅をしながら、行く先々で投稿された俳句を紹介する番組。
「俳句から人生を紐解けば」の言葉どおり、詠まれた句の中には、それぞれの、その人にしかわからない背景、思いがある。
ここで感心してしまうのが、ローランドの対応。
決して人の気持ちを暗くしない、傷付けない、貶めない。
かといって、必要以上に持ち上げない。
「病院ラジオ」と同じように、時には返答に困ってしまうようなつらい経験や出来事が出てくるのだけれど、どんな時も、的確で柔らかい言葉を返す。
さすが接客業で頂点を極めただけのことはある。
でも、それだけではないだろう。
持って生まれた才能、育まれた人柄、自ら掴んだ経験から得たもの、様々な要素が合わさって、ローランドという一つの人格を形成しているのだと思う。
毒舌で知られる夏井先生が、「ローランちゃん」と呼んで可愛がるのもよくわかる。
とてもよいコンビ。
私は一向に俳句を詠めるようにならないけれど、見ていてとても心洗われる番組だ。
少し前の「愛知編」がとてもよかった。

ちなみに、夏井先生が審査をしておられる通販生活の俳句募集に、過去三回応募したことがあり、一回はなんと「今月のアドバイス」というコーナーに取り上げられてしまい(ほとんど拾われない)、よくない点を指摘していただき、おかげでとても勉強になった。
夏井先生直々に指導して頂いたのだもの。ありがたい。
二回目は大量に選ばれる佳作に、三回目はもう一段上がって「人」に選ばれた。

・・が、以降、詠んでない。
短歌もだけれど、すらすらっと何気なく言葉があふれてくるようになれたらいいな。

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