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西舞鶴高校 林田 大和選手

木下:よろしくお願いします!
林田:
よろしくお願いします!
木下:お兄様が東山高校の林田望結士選手ですが、東山高校に行く考えはあったのでしょうか?
林田:
兄と比べ身長が低かったのと、地元に残りたいという思いがあったので僕は西高を選びました。始めは公立でバレーの強い京都府の高校に行きたいと思ってましたが、自宅からの行きやすさや、勉強との両立なども高校を選んだ理由です。
木下:一度体験は行かれたんですか?
林田:
私立はお金がかかるというイメージが強かったので、兄も僕も体験に行ったりするといったアクションはなかったです。 兄は推薦が来てから練習などに参加したのでかなりレアパターンなのかもしれません(笑)
木下:そうだったんですね!! でも行ってみたいなーってのはあったのでしょうか?
林田:
行けたら行きたかったっていうのはありますね。僕は兄よりも早くバレーを始めたので意欲は兄よりもあるという自信はありました。(笑)
木下:お兄様もおっしゃっていました。弟が早めに始めたって!きっかけはなんだったんですか?
林田:
僕は幼稚園のころ体操とサッカーをしていましたが、小1の時左足大腿骨が折れていたことがわかり、習い事を全て辞めて入院しました。そこから一年近く何もしてませんでした。しかし、小学2年の夏頃父がハイキューを見ていたことをきっかけにバレーボールに興味を持ちバレーを始めました。
木下:え!すごい過去!若い時から色々な過去があったんですね!ハイキューいいですよね!1番好きなキャラクターだれですか?(笑)
林田:
山口ですね。ジャンプフローターサーブをしているのを見て僕も始めました。始めは助走が合わずまともにできなかったけど、上手くなるにつれ連続得点が取れるようになったのでとてもサーブが好きになりました。
木下:連続得点取れるようになってくると!っしゃー!!ってかんじと自分に注目浴びますよね!
林田:
そうですね。
木下:中学は強いところ行こうと思ったんですか?
林田:
兄も地元の中学に行ったので僕も自然と同じ中学に行きました。僕はセッターをしているので中学までは兄とコンビを組んでいました。
木下:え!面白い! 兄とコンビ組んでたのは息ぴったりな印象がありますね!
林田:
兄弟でバレーができたのはとてもいい経験でした。
木下:ですよね!比較されたりとかはしましたか?
林田:
中学まではスパイクやブロックなどでは勝てなかったけど、細かい技術は僕の方が上だったのであまりなかったですね。(笑) ただ、兄が高校に入ってからは生活面などでよく比較されたりしました。
木下:嫌ですよね。
林田:
引退して高校を選ぶ時期になると親と意見が割れお前は兄みたいに背もあるわけじゃないし普通に地元の高校に行ってほしいということばっかでした。
木下:それは親の押し付けですね。親の願望というか…息子が挑戦したい気持ちを推してほしいですよね。 困りますよね。
林田:バレーボールとしてはもう少し強いとこ行きたかったなってのはありましたが、日常生活はとても満足してます。 家から学校はとても近いし、落ち着いた学校なので勉強も集中でき、人間関係も良かったのでそこに関しては良かったと思っています。今はできることをして社会人になった時また兄とコンビを組めればいいなと思ったりしますね!(笑)
木下:そうですよね…でも今が良ければそれで良いですよね!お兄様と一緒に社会人チームでコンビ組みたいってのは本当に喜ばれてると思います!中学の印象は覚えてますか?
林田:
僕が入学した時は周りの学校がとても強かったので夏まではなかなか勝てなかったです。新チームになり兄の代に変わってからは地元の大会では負けは一度もなかったです。自身の3年目は府大会予選で負けてしまいましたが、部員みんなが目標が高くいい環境でバレーボールができました。
木下:すごくいい環境で志でバレーができるというのはすごくいいですよね!深い3年間だったと思います。 高校に入って2年が経ちましたが心境の変化などありますか?
林田:
今も楽しいですが、昔の方がたのしかったかなと思ったりすることがあります。今は顧問の先生も初心者の方で周りも経験者が少ない部活なので技術面的な楽しさは中学や小学の方が良かっと言えるかもしれません。しかし、遠征に行けたり徐々にチームとして完成していくのは今しか体感できないことなのでモチベーションが下がったりすることはないです。
木下:そうですよね! また状況がちがうと新鮮ですし、チームを自分達でまとめるってなかなかない体感ですよね。春から高三になりますが意気込みありますか?
林田:
できることを完璧にすることです。大学受験もあり、夏で引退だと考えているので残り短い時間を有効的に使い、個人の技術の向上や、チームをより良くしていきたいです。
木下:ありがとうございます。大学の進路はある程度決めてるんですか?
林田:
はい。関西圏の大学に行こうと思っています。
木下:お兄様と同じ大学は考えてますか?(笑)
林田:
兄は大学を指定校推薦で受けましたが、僕は公立高校なので指定校推薦を使うにしても一般で行くにしても関大はかなり難しいのであまり考えてないです。(笑)
木下:なるほど。今、人生初のキャプテンをされています。キャプテンどうでしょうか?
林田:
バレー経験は1番長いですが、初心者が多い部活でもあったので新チームが始まった頃はまとめるのが大変です。
木下:みんなバレーボールとは?というところから始まって技術も全然というところから始まったんですよね。経験者は林田選手1人だけでしょうか?
林田:
部員が6人いて経験者は3人です。そのうちの1人は新二年で、もう1人は去年までマネージャーをしていました。
木下:なるほど、実質林田選手がリードして技術指導やまとめていたんですね。まとめる時に意識してた事を教えてください。
林田:
言い方に意識をしていました。技術面でも声出しなどの基礎面的なことでもキツく言っても伝わらないのでいかにわかりやすく伝えるかが重要だと思ってましたが、それが1番難しいと思ってます。
木下:そうですね。こちらが「分かってるでしょ」という感じで伝えても初心者の方には理解できないですよね。そこの違いは難しかったと思います。でも上手く伝わった時は共感ができて気持ちが良いですよね!なかなか上達しない選手もいたのでしょうか?
林田:
はい。意識しないといけないことを次の日には忘れてるみたいなこともあるのでその度に教えたりすることはあります。教える機会が増えてから、プレーや動きなどを意識して動くことの大切さをあらためて理解することができました。
木下:教えるって自分も理解してないと教えられないですよね。自分の復讐にもなりますしね。すごく貴重な経験だったと思います。 教える事を抵抗する人やめんどくさがる人もいると思いますがよくないですよね。また教えることはコミニケーション力にもつながりますしね。
林田:
はい。今の部活は顧問に教えてもらうというよりは仲間同士で教え合うという環境なので自分たちで考えて、それを全員で共有するというある意味いい環境なのかもしれません。
木下:今はバレー経験者の部活顧問が本当に少ないです。なので、やまとくんのような環境の中で部活動されてる中高が多いと思います。そういった選手達にアドバイスをお願いします。林田選手にとって今までで辛かったことを教えてください。
林田:
練習の時人数が揃わない時は辛かったです。やる気のある部員もいれば、バイトを優先する部員もいて、6人しかいないのでその人たちの都合に振り回されてたので辛かったです。練習がまともにできないなら僕もバイトをしたいと思ったこともありましたが、自分がしっかりしてないとチームが成り立たないと思い、部活の時は誰よりも声を出し頑張っています。
木下:なるほど…温度感の違いですよね。東京の高校でも中にはそういう高校もあります!そういう時はどうやって解決しょうとしてたんですか??
林田:
ミーティングを開き、部員同士で話し合ったりしました。方針に対する現在の状況であったり、どのようにすればより良くなるかなどを全員でかんがえたりしました。
木下:なるほど。とにかく会話してどうすれば合わせられるかチームで考え温度感の統一をしたということですね。ミーティングの頻度を教えてください。
林田:
試合のあった次の日や、チームとして雰囲気が良くない時などにしています。
木下:すごくいいですね。 ミーティングするとだんだん周りを見る視野が増えてまとまると思うのですがどうでしょうか?
林田:
そうですね。どんな練習メニューの時でも互いにアドバイスができるようになっていったのでミーティングはとても重要だと思います。
木下:僕もそう思います。 今中々個人で解決したりする子が多いのでミーティングする必要性を感じて欲しいですね。 お兄様と比較される事や家族からも厳しい条件があって中々自分がしたいように動けないと思うんですがその中でどう整理したんですか?
林田:
現実としてそれらを受け入れました。少し遠い高校に行きたいと思ったりすることもありましたが、今でも家族の協力があり生活ができているので感謝しています。また、将来の進路を考えた時勉強や資格の取得も頑張らなければいけないので、バレー1本では希望した進路は難しいと言うことも考えた結果地元の高校に進学することに納得ができました。
木下:本当にありがとうございます。 中々行きたくても家庭の環境などで叶わなかったりとかそれぞれ事情を持っている選手達に響いて欲しいです!林田選手にとって、バレーボールはどんなスポーツですか?
林田:
生きがいです。バレーボールの道を選んだからこそバレー友達ができたり、試合を見に行ったりとたのしむことができました。よくバレーをしてなかったから何をしてたかと聞かれることがあるのですが、ほんとに何をしていたか想像がつかないくらいです。
木下:そうですね。本当に世界が広がりますよね! 林田選手にとってセッターはどんなポジションですか?
林田:
最も楽しいポジションだと思っています。どこにあげるかなど考えたりしないといけないから頭を使わないと難しいですがどのポジションよりもボールを多く触れるので1番バレーを楽しめるポジションだと思っています。
木下:ありがとうございます! セッターで困っている学生達にアドバイスお願いします!
林田:
悩んだりしたらチームのメンバーにどんなトスを欲しいかや、フォームを撮ってもらったり、個人的にはSNSや上手な人に教えてもらうことだと思います。僕はセッターをずっとしていて、スランプと調子がいい時を繰り返してきましたが、調子が悪い時の動画などを見てみるとフォームがとても悪かったりしたので確認する機会をとることが大切だと思います。そして、迷いが生まれたらその時は仲間に頼ってもいいと僕は思います。アタッカーの希望に対してどんなトスが上がっているのか。また、個人的にもどこに上がったかを把握できるといいトスにつながると思っています。
木下:ありがとうございます!! 本当に的確でそうだと思います。 最後に見てくださる皆様や応援してくださる皆様にメッセージお願いします!
林田:
無名選手ですが、記事を読んでくださりありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします!!!
木下:ありがとうございました!
林田:
ありがとうございました!

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