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東洋医学と西洋医学での「水イボ」の原因の違い

東洋医学では、水イボは名前の通り「水」が原因だと考えます。

体の中にある体液の循環が悪くなったことにより、不要な水が体内に滞り、その水の中に老廃物がたくさん入っている場合に「水イボ」が出来やすくなります。

水が滞っている状態を改善しない限り、いつまでも水イボが出来やすい体質のままです。

しかし、西洋医学では「水イボ」に対して、違う見方をしています。


西洋医学と東洋医学での「水イボ」の原因の違い

水イボの原因は、
・西洋医学では「ウィルス」
・東洋医学では「水の停滞」
とされています。

西洋医学において、水イボの一般的な治療法は、液体窒素で焼いて取り除くやり方です。
しかし焼いて取り除いても、また再発するケースを私自身たくさん見てきました。

西洋医学では再発の原因として、ウイルスに再び感染してしまったか…、もしくは元のウイルスが死滅させられていなかった、というような説明をされることが多いです。

しかし、再発の原因を東洋医学の視点で考えると、焼くだけでは水イボの出来やすい体内環境を変えていないということになります。


体内の水が滞るのは、体の冷えが大きな原因

なぜ体に不要な水が体内に滞るのでしょうか?
それは体の冷えが大きな原因となっているのです。

東洋医学では、人間の体も自然の一部と考えています。
冬場では山にある川の流れが遅くなり、湖が凍ります。
体の中に流れている血液や体液もこれに似てます。もちろん凍るまでにはなりませんが、血液や体液は体温が下がるとともに、流れは悪くなります。

そうして体が冷えると、体液の新陳代謝も遅くなり、老廃物は出しにくくなります。

本来、健康な体であれば、老廃物は大便や尿、汗となって、体の外へ出ていくものです。
しかし体が冷えてしまうと、老廃物を排泄するデトックス機能も低下します。
そうして体内に水と老廃物が滞ることで、水イボの原因になるのです。


実際にあった私の水イボ患者さん2人のお話

私のところにやってきた水イボの患者さんのお話をしましょう。

1人目は4歳の男の子のお話です。

最初は両目の周りに小さい水イボが1個しかありませんでしたが、3ヶ月の間に両目を囲んでびっしりとできてしまっていました。
痛みはないから母親が様子を見ながらと思い、3ヶ月間放っておいてしまったために数が増えてしまったようです。

最初に別の病院に行ったときには、液体窒素で焼くことを勧められたそうです。
でも顔の水イボを液体窒素で焼きとるというのは、子供にとって非常に怖いことです。
そのお母さんが別の方法を探したところ、漢方で水イボの治療は可能だと友人に勧められて来院されました。

私はその症状をみて、漢方薬を処方しました。

最初の1ヶ月目、数は増えていませんでした。
2ヶ月目、元の水いぼはピンク色に変わり、ポツリと落ち始めました。
3ヶ月目、ピンク色の水イボがだいぶ取れました。新しいいぼも出来ていません。

それから約1年後、その子が風邪で来院しました。
そのときに母親に水イボのことを聞いてみると、再発はなかったそうです。


次は15歳の男の子のお話です。

5月に右膝の上に1個の水イボが出来て、だんだん大きくなったそうです。
2ヶ月後には、うずらの卵ぐらいの大きさになったようです。
さすがに放っておけないと考え、病院に行ったところ、液体窒素で水イボをとることになりました。

でも、数ヶ月後に同じ箇所にまた水イボが出来ました。

その子の母親は、水イボが再発してしまったので何か違う方法が必要だと考え、友人の紹介で私のところにやってきました。

同じく漢方薬を3ヶ月間処方して飲んでもらったら、水イボの患部は平らになり、綺麗な肌に戻りました。
その2年後の今でも再発していないと聞いています。


最後に

私は、水イボの治療と再発防止を目的に漢方薬を使いました。
でも、日常生活でも水イボの根本対策をする必要があります。

それは体を冷やさないことです。

それが老廃物の出口である肌をメンテナンスすることにつながります。
これは水イボに限った話ではなく、肌トラブル全般に言えることです。

もし心当たりのある方は、お子さんの体が冷えていないか、一度確認してみてください。
 
 

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