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生理痛とさよなら 〜東洋医学で考える生理痛の治し方〜

生理痛に悩まされている女性は本当に多いです。
あなたはどうですか?

痛みが辛くて、毎月痛み止めでごまかしている人たちもたくさんいます。
「生理中なのだから生理痛が当たり前」と思う人さえいます。

でも、それは違います!

生理痛は改善できる症状ですし、治療すべき症状です。
なぜ治療すべき症状なのか、それは長年の生理痛が30代以降の婦人科疾患のを引き起こしてしまうからです。

この記事を読んだら、真剣に生理痛と向き合いましょう。
生理痛は治るものです。
生理痛を治して、将来やってくる更年期も楽に過ごせるようにしていきましょう。

前回の記事
「月経(生理)は神様からの大切なお守り」
を読んでいない方は、合わせてそちらも読んでいただけたら理解が深まるかと思います。
https://note.mu/touyouigaku/n/n9b44fdb102e9


生理痛の最も大きな原因はお腹の冷え

一般に「生理痛」と言うと、生理期間中のお腹の痛みのことを指します。

しかし、実は人によって生理痛の部位は違うことがあります。
・下腹部の痛み
・腰の重だるさ
・生理中の頭痛
・生理中の胃痛
・吐き気、嘔吐
など様々です。

東洋医学の考えでは、生理痛の最も大きな原因はお腹の冷えです。
お腹が冷えてしまうことで、生理の血は滞り、血の塊ができやすく、生理の血がスムーズに出る事が出来ませんから、痛みが生じるのです。

生理の血の滞りも「瘀血」の一種です。

また下腹が冷えることで、子宮が痙攣で痛みを生じることも多いです。

これだけ医療や薬が進歩している世の中で、なぜ女性は生理痛から解放されないのでしょうか?


生理痛を治すには、まず食事から気をつけましょう

26歳OLの患者さんのお話です。
この方は毎月、生理の初日と2日目は生理痛が酷くて、仕事を休まなければならないほど体調が悪いそうです。

鎮痛剤が常備薬で、毎月生理の時に飲んでいました。
痛みが出る前から飲みますし、生理の初日と2日目は倍の量を飲んでいました。

その方の具体的な症状としては、まず下腹部に痛みを感じ、寒気、吐き気(時には吐いてしまうことも)、そして辛いときには立っていられなくて、ベッドの上でエビのようにお腹を抱えて寝込んでしまうこともあるようです。

あまりにも酷い場合は病院で鎮痛の点滴を打ってもらいに行く、という状況でした。

その方は、私とお話するまでは周りの友人と話をしていても「生理痛は生理中なんだから当たり前」と思っていたそうです。


問診してみると原因が見えてきました。

この患者さんは海の近くに住んでいました。
子供の頃から、海鮮類を毎日食べ、日頃、冷やしてあるスイカやアイスも年中食べています。

海の幸は栄養もあり良い面もあるのですが、体を冷やすものが多いのです。
調理を工夫したり、食べる際に薬味と一緒に食べるのも良いですね。
そうすることで、食材が持つ冷やす力を減らすことができます。

果物も、ミネラルやビタミンを豊富に含んでいますが、体を冷やすものが多いのです。

まずそういった身体を冷やす物を食べる量を減らすように指導しました。
まず食事に関する指導して、それから治療に入ります。

治療の内容としては、お腹の冷えを改善する漢方薬を出しました。
(漢方の処方内容までこの場でお伝えしてしまうと、非常に内容が長くなってしまうので割愛させてください。また鍼灸でも治療可能ですよ)


さいごに

その患者さんは、漢方薬を処方し始めて半年経つ頃には、病院へ鎮痛の点滴を打つことなく、鎮痛剤も初日だけ1錠で済むようになりました。
生理の血は塊が少なくなり、色も鮮やかな鮮血になりつつあります。

彼女は何よりも、生理中に通常通り会社へ出勤できるようになったことをとても喜んでくださいました。

生理痛が軽くなり、生理2日目に痛み止めの薬を飲まなくても良くなったということを話してくれる彼女の表情を見て、私も本当に嬉しくなりました。

治療はまだ続ける必要がありますが、完治する見込みは十分あります。

女性にとって、生理以上に一生の健康と関わるものは無いと思います。
生理痛としっかり向き合い、生理を「敵」から「Best friend」にしましょう。

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