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「ごめん、私には分かんないや」

親友だと思っていた友人に
夫が亡くなったことを告げたときに
言われた言葉が忘れられない

「ごめん、私には分かんないや」

これを言われたら
もう何も言えないよね

だってこの言葉って
「私はこれ以上あなたの気持ちに
寄り添うことはできません」という言葉だから

夫を突然亡くした私の気持ち
分からなくて当然だと思う

こんな特殊な状況じゃなくても
他人の気持ちって
その当人にしか分からないものだ

だけど、それでも
「その人に寄り添いたいという気持ち」
「話を聞いてあげたいという気持ち」
「側にいてあげたいと言う気持ち」
それこそが思いやりであり、
優しさではないだろうか

私たちが苦しんでいる人に向けられるのは
こういった温かさではないか

「私には分からない」と言ってしまえば
もうそれで終わりなんだ

もうこちらも何も言えることはない
一緒にいる理由もない
本当に残念だけど


あのころ、こうやって終わっていった友情
(と思っていたもの)がたくさんあった

「旦那さんが亡くなったって本当?
ビックリなんだけど」
(お悔やみもなくその言葉、
こっちがビックリです)

「これからがもっと大変よ」
(もうそれ以上聞きたくないです)

「お母さんなんだから頑張って!」
(トリハダ‥)

「旦那さんに感謝が足りないよ」
(え?)

「逃げていいよー」
(どうやって!!?)

悪気もなく、
人の気持ちに寄り添えない人っているんだな
ってよく分かった

でもそんな人たちと
もう付き合うことはできなかった

だから友達がごっそり減った

でも親身になって
寄り添ってくれた人たちもいて
その人たちのおかげで
今私は生きてる

私もそんな人になれるように
自分を磨いていくんだ

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