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滔々と。の第百八首

第百八首
あの春の、あの夏の日の、あの秋冬の、
時間の欠片が流れていきます。
─── 音無桜花

2024.03.31.


ようやく春本番の日和が訪れるようになりました。

気温が上がってきたので、トレーニングの時間を早朝に切り換え、コースもお馴染みの経路に変更しました。

このコースは最寄りの河川沿いにある堤防を目的地としていて、折返し地点まで川を見ながら走る事になります。

今朝の川の様子は、彼岸に降った雨雪のおかげで滔々とした水流が川下へと流れていました。


狭い橋の上で、すっかり春の表情になった川の流れを眺めながらリカバリータイムをとります。

私の足元で、いつかの昔に誰かの(何ものかの)一部だったかもしれない無数の水の粒が、ひたすらに海を目指して流れていきます。

悠久の時間の欠片は、やがて天へ還って、またいつかこの川に戻ってくるのかもしれません。

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