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そうなっている

前回は今、言葉にのせたいことについてお話しました。
今回は「そうなっている」についてです。

NBWでは施術の相互循環セッションをお伝えする場と、さまざまな身体の原理原則を体感できるワークショップがあります。
今回のテーマはワークショップの際に、大切だと感じる内容です。

丁寧に意識する

”バスタオル“ の扱い方をテーマにしたワークがあるのですが、バスタオル1枚で、常に「自分、相手、場」へと影響が及び、変化が起こっていることを実感します。

互いの存在の大きさに気づくことができます。

そんな体感を積み重ねた終盤では、多くの方が「仕事や日常でも、丁寧に意識していきます」と仰います。とても嬉しい感想な反面、実は1つの落とし穴でもあります。

意識する ー 認識する

【丁寧な動作をする】と【結果丁寧に見える】これは大きな違いです。

前者が少し先の未来を意識してつくる世界。=意識する
後者は今そうなっている事に気づく世界。=認識する

“意識する“を元にした対応は、実は難しいことです。
実際の状況に対するベストな対応は、どう頭を捻っても出来ません。

どれだけ万全に想定し尽くしても、過去に考えた「今」と、実際の「今」にはズレが生じます。

丁寧に見えるのは、常に今を認識し続け、対応し続けているから。

意識したものを完成させようとし、「今」との間の僅かなズレを切り捨てると、いずれ大切な違和感も感じられなくなり、自分がどの方向へ進みたいのかが分からなくなっていきます。

他と完成する世界

ある程度の準備は大切だけれど、「この世界には、自分だけでは完成しない」という原理原則があると感じます。

だから、常に今。
1人では想定できない他者との【今】から感じとり、自分にとって必要なものを選択し、認識する。

とても単純だけれど、このプロセスの育みが大切だと感じます。

次回は届けたい人です。

豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表

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