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無自覚の我慢

前回は今にある自由についてお話しました。
今回は無自覚の我慢についてです。

昨日、相互循環の施術をお伝えする時間がありました。その中で手技や方法ではない、大切な課題を共有することが出来たので、その1シーンから。

我慢

私たちは日々「我慢」を積み重ねています。やりたくないのにやっていること、やりたいのにできていないこと。そう言われると、いくつか思い浮かぶのではないでしょうか。

でもそう言われて思い浮かぶことよりも、実は、もっと些細で数えきれない量の「無自覚の我慢」を抱えています。

例えば、少し肌寒い。ちょっと耳障り。何となく距離が近い。この「少し、ちょっと、何となく」のボリュームがポイントだと感じています。小さな我慢をしたところで、大事には至らないので、特段取り上げず、すぐ忘れて繰り返します。

この小さな我慢は「身体からの情報を捨てること」になるので、繰り返すことで身体の感覚・感性は受け取りにくくなり、その結果、自分との信頼関係も希薄になるでしょう。

“ざわざわ“

このちょっとした我慢の前には「ざわざわ」があります。辿ってみると、我慢に至るかなり前の段階からあった事に気がつきます。その多くは、言語などの一見わかりやすい表現ではなく、非言語的なものだったりします。

そういった「ざわざわ」に気づき、1つ1つをヒントにできると、「あ、こっちかも」という、「曖昧且つ、確信に満ちた、流れに沿った一手」を打てる時があります。一方、我慢を積み重ねるパターンが身についてしまうと、この受け取りが非常に難しくなります。


心地よさに気づける自分

我慢に気づけないということは、心地よさにも気づけないということです。そうすると大きな声や流れを頼り、採用する他無いかもしれません。こういった部分を丁寧に育みなおす事は、誰でも、何歳からでもできると感じています。

誰に褒められる認められることを求めるのではなく、自分の中で、自分にとって大切な感覚に沿った心地よさを感じられることは、きっと、ただただとても幸せですよね。

もし多くの人が、自分のちょっとした我慢に気づけたら、思いもよらない展開で、たくさんの可能性が輝くだろうな。。。と思いました。

豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表

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