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多様性は「昭和の三世代世帯」からも学べる

こんにちは。
元国家公務員のとよぞうです。

多様性とは…
価値観の違いを受け入れ、尊重しあい、共存していく…そして皆が活躍することで生産性の向上を図る…

当然のようにいろんな意見が飛び交うが、これも新しい社会の形を生み出すために世の中が変わろうとしている必然なのでしょう。

しかし「共存」に欠かせないのは、互いの「弱点」をさらけ出した上で「補いあう」という重要条件があることを忘れてはならない。
なぜなら弱点をさらそうとしない者が必ず「マウント」をとりだし支配しようとするからだ。

それでは同じことの繰り返し…「従使」の関係に逆戻り…口先だけの多様性…
もはや「共存」など成り立たたない。

昭和の三世代同居家族から学ぶ

幼児期・青年期・老年期それぞれの世代が共存していたかつての家庭内において(いまもいらっしゃるでしょうが)互いの弱い部分をサポートし合うことは円滑なコミュニケーションと経済的効率(生産性)にも繋がった。

それぞれの世代が抱えるウィークポイントを別の世代がフォローできればそれこそが多様性の原点ではないでしょうか。

三世代だからこそ支えあえる「心」「技」「体」
昭和三世代は互いの弱点を補いあう事で支えあった

幼児期の不安~「心」
様々な概念が未熟な幼児期は心が傷つきやすく、周りの大人たちのフォローの仕方が人生を左右する。
心が傷つかないように過保護に扱うことよりも、傷ついた心がどう回復していけるのかが成長の鍵ですから落ち着いた大人の手助けが超必要です。

青年期の不安~「技」
終身雇用の終焉を迎え人生設計の選択がさらに難しい時代になっていきます。
キャリア形成への不安もあるなかで子育て世代はいばらの道です。
高度成長期に中流階級を生きたリタイヤ世代に対する格差への妬みも少なからずある中で高負担な年金保険料を納付する現役世代への配慮を忘れてはなりません。
リタイア世代は配慮を欠いた昔の自慢話や年金や退職金の話よりも先輩として寄り添う姿勢が大切です。

老年期の不安~「体」
若い頃、自分だけはずっと元気でいられると思っていた。しかし50を過ぎて「老い」を感じるようになった。
「60過ぎたらもっとひどいよ」と言われる。
誰もが受け入れたくない「老い」ですが、意地を張らずに認めることでなにかと助けてもらえるものです。

弱点をさらけ出すことが相手への「敬い」を生み「信頼関係」をつくる

三世代が同居していた「昭和の大家族」はそういった部分でバランスが取れていた。
「共存」するとは互いの弱点を認めてカバーし合うことで敬いあえるよい関係性が保たれる。
多様性に必要なのは良い部分を持ち寄ることよりも互いの弱点をカバーし合える柔軟さ、環境づくりこそが大事だと思います。

そもそも生存競争において「弱点」を見せる事は「死」に繋がる行為です。
しかし動物たちも上手いこと共存し共生している。
「弱点」を見せることはすなわち「信頼関係」を築くことに繋がる。
「良いところを認めて相手の価値観を理解して受け入れる」…ではなく、
「互いに弱さを補いあうことで同じ方向へ進む」事こそが多様性の目指すべき方向性のような気がします。

弱点を認めあい「同じ目標」にさえ向かっていれば多様性は実現可能なはずです。

by とよぞう

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