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TOYO Technical Magazine 10号

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―変わっていく輸送機器の計測ニーズー モーターシステムや高速鉄道の計測技術をご紹介します。
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記事一覧

高速鉄道における計測技術 ~CRONOSシリーズの計測アプリケーション~

2013年9月時点の内容です

はじめに
高速鉄道と聞くと、多くの方は新幹線を想像すると思います。日本では、東海道新幹線や東北新幹線、九州新幹線など全国に張り巡らされており、公共交通機関として生活と経済活動を支えています。さらに近年では、インドやアメリカに高速鉄道を輸出することを目標に官民連携での活動がニュースになったことが記憶に新しく、今後の動向が注目されています。海外におきましてはヨーロッパで

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輸送機器におけるモーターシステムと開発工数の削減

2013年9月時点の内容です

はじめに
モーターの歴史は非常に長く、発明されてから約200年とも言われています。最初のモーターは電磁石により鉄片を一定角度ずつステップで回転させるという単純なものでした。現在では様々なモーターが私たちの生活の中で数多く使われています。冷蔵庫や洗濯機などの家電品、PCやスマートフォンなどの情報家電、そして自動車や鉄道といった輸送機器でもモーターは利用されています。今

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音響粒子速度センサを用いたニアフィールド アコースティックカメラ

2013年9月時点の内容です

はじめに
製品の開発からラインオフに至るまで、音と振動に関わる音源の特定は重要なテーマです。我々が音響ノイズとして対策しなくてはならないものは、大きく分けて下記の2つあります。
① 定常的なノイズ
② 非定常的なノイズ

①の定常的に起こる現象に対し、②の非定常的な現象はどのタイミングで起こるか予測できません。自動車、鉄道また日本メーカのプレゼンスが高まりつつある航

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音・振動計測は次の時代へ PAK Capture Suite

音・振動計測は次の時代へ PAK Capture Suite

2013年9月時点の内容です

多様化する計測機器へのニーズ
近年の自動車業界は、ハイブリッドシステムなどの新しい技術が投入されるだけでなく、世界規模でのプラットフォームや部品の共通化が進められるなど、業界全体で様々な取り組みが行われています。また、海外調達・海外生産にシフトすることにより、研究・開発における組織構造も見直され、これまでは特定の地域に集約されていた実験・評価部門が世界各地に点在する

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定期的な校正の必要性

2013年9月時点の内容です

近年、国際レベルで情報化社会のインフラ(infrastructure)整備が進み、国家間の商品流通の活性化に伴って、地球規模の経済的ボーダーレス化が進んでいます。計測の分野においては,国際的な商取引の整合性を確保する統一的な測定結果の必要性が高まってきています。計測器やセンサの定期的な校正の必要性と技術的能力を示すIEC/ISO17025についてご紹介いたします。

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