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インド工科大学(IIT)Mandi校で『業界初』のサテライトオフィス設置が決定した件

僕の会社は創業時から「インド工科大学(IIT)」と連携をして、企業の組織変革とデジタルイノベーションを支援している。
IITはGoogleやIBMのCEOを輩出したことで世界から注目され、インド国内に計23のキャンパスを構えるが、僕はかれこれ8年以上の付き合いになる。

先月、8年越しに実現したことがある。
それは、インド最高峰の国立大学のキャンパス内に我が社のサテライトオフィスの設置が決定したことだ。

インド工科大学には23校共通の規定があり、事業会社の介入を非常に嫌う性質を持つ。自校の大切な学生を商用目的で利用させないというポリシーがあるらしい。そんな同校とMoU(公式な合意書)を締結し、サテライトオフィスを設けることができたのは、僕たちにとっては社史に刻まれる大きな一歩だ。

今回MoUを締結したインド工科大学Mandi(マンディ)校は、インド北部にあり、23校の中でも最も標高の高いキャンパスとして知られる。

そのため最寄りのチャンディーガル空港からはほとんど山道で、車を走らせること4-5時間。突如と現れる雄大なキャンパスに現在1,600名程の学生が生活をしている。ちなみに今現在もその敷地は拡大中で、ここ数年のうちに学生数を倍増する計画らしい。

山頂付近に突如と現れる広大なキャンパス

さてなぜ今回、Mandi校とMoUを締結するに至ったかと言うと、僕たちのところには毎年3,000名を超えるAI系のエンジニア学生達がインド工科大学23校から応募をしてくる。僕たちは、その中でも最も多くの学生をこのMandi校から来日させ、日本でのキャリアスタートを支援してきた実績がある。
もちろんその当時の学生達が日本でどのような飛躍を遂げたかをMandi校は知っている。その上で、今後学生達の日本でのキャリア支援を担っている僕たちが最重要パートナーとして認識されたからだ。

キャンパス内にサテライトオフィスを設けることで、より多くの学生が日本でのキャリアに関心を示すように、日本でのインターンシップへの誘致、日本の採用情報の提供や、実用日本語のカリキュラム化などに取り組んでいく予定だ。
一方、同校内で優秀な成果(研究やプロジェクトなど)を出す学生の情報をリアルタイムに取得し、日本の企業に提供し、採用や産学連携を実現することが狙いだ。

「いま日本企業とIITの学生との距離を縮める必要がある。そのために我々にはサテライトオフィスが必要だ。」という僕たちの強い想いが今回伝わった。

Mandi校のべヘラ学長と

これからサテライトオフィスを拠点にMandi校と色んな取り組みを進めていく。

既に今年に入り日本の上場企業を4社キャンパス視察にお連れした。その中には早速産学連携の話が進んでいる企業もある。

また日本人の有望な理工系学生15名を現地キャンパスに2週間ほど連れて行き、Mandi校から選抜した学生15名と計30名のチームでAI関連のプロジェクトに取り組む企画も練っている。

当然ながらその実績を持って、僕たちは他22校にも同様の交渉を進めていく。ぜひ今後の展開を楽しみにしていてほしい。

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