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みんな、自分の人間の小ささと闘いながら生きている

スーパーで牛乳を買うとき。

消費期限が後の日付のものを取ろうとして、身をかがめて奥の方にグーっと手を伸ばしている自分の格好に気づいたとき、「なんて器の小さな人間だ」と嫌になる時がある。少しでも得をしようとしている自分が恥ずかしい。

本屋で立ち読みをしていて、買おうと決めてレジに向かう時、今まで読んでいたものではなく、手を付けていない新しい本をレジに持っていこうとする自分に気づき、なんとまあ、あさましい人間なんだ、と軽い自己嫌悪に陥りそうになる。コロナ禍なのに、本をべたべた触って、買う時は下からキレイなヤツを手に入れようとする自分に、自分さえ良ければいいのか、とツッコミたくなる。

と、常日頃思っていたので、今日、待ち時間に駅の本屋に入り、立ち読みしていた本が面白かったので、そのまま、レジに持って行った。よしよし。

支払いを済ませて本を手に取ると、本の帯が破れているのに気が付いた。あ・・・。せっかく新品を買ったのに、さすがに破れているのは嫌だな、代えてもらおうかな、やっぱり下から新しいのを取ればよかったな、と考えているうちに本屋を出てしまったので、ま、いいか、帯が破れているくらいで本の価値は変わらないし。要は内容だから。

と思いながらまだモヤモヤしている自分に気づいた時、本当に器の小さい男だな、とつくづく思いました、という話。

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