見出し画像

意志力激弱のぼくが考えた「反省の仕組み」5ステップ

フィードバックって大切ですよね。反省。よかったことや続けるべきことと、うまくいかなかったことや改善すべきことを整理し明確にすることで、事業も組織も、そして個人も成長していけるということは自明です。

でもなかなかやらないですよね。ぼくもやれません。なんでフィードバック、反省ができないか。それはつらいからです。できなかったことに向き合うなんてとてもつらい。

やっぱり他人からのフィードバックは怖いです。そもそもフィードバックをお願いすること自体恐れ多いですよね。そしてじぶんでやる反省も、決して楽しい感情とは言えないでしょう。

つらいことをやるのは、むちゃくちゃ意志力を使います。いろんな本や研究で言及されているように、人の意志力は有限です。疲れていたり精神的な状況で、すぐにやらない方向に妥協してしまいます。

いやなことほど仕組みづくり大切

意志力の必要な行動は仕組みで対処するのが王道です。ようやくぼくもその意味がわかってきました。そしてぼくなりのコツをつかみつつあります。たぶん。きっと。

下記は、ひとりで反省会をする際に、ぼくが実践していることと、実践したいことをまとめたものです。「あんたができてないやん!」ってのはなしで。

1/数値化する

画像2

目標はやはり強引にでも数値化したほうがよさそうです。「がんばる」みたいな目標は達成状況があいまいで、達成できない目標はモチベーションにつながりませんし、いずれ消滅してしまいます。

逆に目標を数値化すると、その達成未達成がどうやってもあらわになります。状況の良し悪しは置いておいて、まずは現状がどうなっているかを把握できることが反省・評価の前提になります。

「状況について考える」というタスクがないということは、意志力を使う場所がひとつ減らすことができます。

デザインの現場では、定性的な目標が多くなりがちです。なので意図を持って数値化した目標を持ち込む必要があります。「いいアイデアを考える」というのは当たり前であって目標とは言えません。「アイデアを10個考える」と数値化することで初めて目標になります。

もちろん数は質を担保する部分もありますし、たとえば結果アイデアが足りなければ、「時間が足りない」「時間をかけすぎている」などの状況が見えてきます。

2/達成できる目標を用意する

達成できない目標は、すぐに消滅します。つまらないですからね。あらゆる目標は、つぎの目標へのステップになっています。

僕たちがイメージする成功の到達点は、その到達点だけで存在してるわけではないです。そこへ至る成長の階段があるわけです。つまりより高いステージへいくためには、まず目の前にある階段を登るほかない。

なので登れないことよりも、登ることをやめてしまうことが一番の損害です。なので登り続けるためには達成できる目標を用意しましょう。

それでいて、より高次の目標も同時に掲げることで、ぼくの意志力によってはより高い段差をのぼることができる。そういう2重目標がよさそうです。(これに関しては、編集者である佐渡島さんのyoutubeで学びました)

デザインの現場においては、「最低5案、しかし可能な限りそれ以上のアイデアを考える。10案以上がベスト」というような目標設定になるでしょうか。

3/(そこそこに)振り返る予定を入れる

画像1

日々反省して、日々改善する。そうやって高速でPDCAを回していくのはとてもよいことだと思います。でもその大変さは冒頭に述べたとおりです。なので、そこそこの頻度でやる。

1週間に1度、ないしは2週間に1度くらいでしょうか。ぼくもできてないので体験を持ってこれだ、とは言えないですが、精神的な負担と成果のバランスで決めるとよいのかなと思います。

そしてそれをアポイントとして予定に組み込みます。意志力を使わずやるためには、それが逃れられない予定になる必要があります。そう、登校や出勤のように。

もちろん都度でもいいのですが、「思い出す」あるいは「覚えておく」ってのもまた、意志力を使う行動です。

で、いまこの反省会を金曜日にやっていたのですが、これがなかなかうまくいかない…。なので週の頭あるいは、週の真ん中に変えるべきかなと思ってます。週末はやっぱり忙しくなりがちであることと、1週間で使える意志力がもう残ってないのではないかと思ってます。

4/システマティックに振り返る

さぁどうしたものかな?というスタートは、やはり意志力を使いますし、振り返りのゴールが明確でないのでやはりうまくいきません(経験上)。ここはフレームワークに頼るべきです。

たとえばKPT法をベースに淡々と事実に向き合い、次のアクションを決める。これなら振り返り自体の時間も最小で済むはずです。

もちろん、それを起点に考えが深まって、いろんなアイデアや改善について長考するのもよいでしょう。ただ、上述した2のように最低限のゴール設定を置くことで意志力の減衰を避けることができます。まぁすぐおわるからやっとくか、的な。

書きながら調べていたら、KPTA法(上記リンクに記載有り)や、KWT法(下記)も良さそうでした。

デザインの現場では、このフレームワークの用紙をデザインしてしまうのはどうでしょうか?上記にあるようなテンプレートの味気ないものよりは、せめて気分が上がるテンプレートでやりたいですよね。こうしてカスタマイズすることで、よりこの反省会がじぶんの一部になっていくはずです。

5/優先度を上げる

画像3

このフィードバックはじぶんでやる以上、その開催の責任は自分にあります。逆に言えば、言い訳してやらないことだってできる。急ぎの仕事や、もっと楽しい仕事があれば、そちら逃げることもまた可能なわけです。

そうしないためには、この予定が重要であることを認識すること。予定を死守することが大切です。もしかすると唯一、意志力を使う部分がここなのかも知れません。

目標に対する改善は、たしかに緊急ではないかも知れませんが、確実に「重要な」課題です。これをしっかりやるかどうかで3年後のじぶんが変わります。変わらないといけない。そういう危機感をもって取り組みたいですね。

おわりに

思ったより文字数が多くなってしまって読みづらかったらすいません。冒頭にも書きましたが、ぼくも実践しようと思っている仕組みでしかないです。理念的にはうまく行きそうな気がしてます。

反省の仕組みの反省を、この反省の仕組みでもって反省したいと思います。(反省のメタ構造)おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?