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「スターバックスみたいな組織づくり」「工場ラインみたいな組織づくり」「軍隊みたいな組織づくり」さて、学級づくりでお手本にすべきなのは??


 僕は一人一人の意識や実力というものをあまり信用していません。なぜなら、僕自身がちょっとした欲求に負けたり、考え事をしていて注意散漫であったり、体調不良で実力を発揮できなかったりすることがあり、出す成果というものが非常に不安定だからです。

 このような事実から、僕はメンバーの意識や実力に頼りきった、マンパワー至上主義の組織には懐疑的です。(学校もこんな感じですよね笑)。

 なので、僕は学級で何か問題が発生した時はまずは仕組みを変えるようにしています。例えば、「日直が仕事を忘れがち」という実態があれば日直たちの意識を促すのではなく、「日直に腕章をつけてはどうだろうか」というように仕組みそのものを変えていきます。

 ここで予想されそうな批判として、

「日直の”忘れずにやろう”とする責任感ある態度を育成する機会を奪っているのではないか」

 というものがあります。

 これは否定できません。実は僕もここに悩んでいるからです。どこまで子どもに寄り添って仕組みを作るのか、どこからは子供を信じて任せるべきなのか、その線引きが難しいなと感じています。

 ただし、「日直の仕事を忘れないようにする」ことが本当に責任感ある態度を育成する機会を奪うのでしょうか。「忘れる」ことは必ずしも責任感がないことの裏返しではなく、その「忘れる」という人間のバグみたいなものを取り除いてあげ、仕事に取り組めるようにすることで責任感ある態度を育成することができるのではないでしょうか。

 なので、仕組み化をするべき場面は主に以下のようなものだと考えられます。

 ・「忘れる」ことを防ぐ場面
 ・「欲求に負ける」ことを防ぐ場面
 ・「うっかり」を防ぐ場面

 このようなときに仕組み化を行うことで、児童は本来集中すべきところに集中でき、育っていくのではないでしょうか。

 ただし、工場ラインなどに代表されるような完全に仕組み化されている組織づくりの手法が学級という教育を目的とした場でふさわしいとは思いません。

 工場ラインは成果を出すという意味では素晴らしい仕組みですが、学級は何か成果を出すための組織ではないからです。成果と言えるものはむしろ児童の成長そのものであり、工場ラインで言うところの成果を出すためのプロセスです。

 また、同様に相応しくないのは軍隊に代表されるような序列パワーによって秩序が保たれる組織づくりです。

 集団としてのパワーが一番手っ取り早く生み出せるという意味では素晴らしい組織ですが、まあ・・・嫌ですよね笑。成員は手っ取り早く成長するのでしょうが、そこに喜びを感じにくく、今大事にされている「個性」っちゅうものが発揮されにくくなります。

 じゃあ結局どのような仕組みづくりが理想なのか。


 僕は一人一人の意識や実力というものをあまり信用していません。なぜなら、僕自身がちょっとした欲求に負けたり、考え事をしていて注意散漫であったり、体調不良で実力を発揮できなかったりすることがあり、出す成果というものが非常に不安定だからです。

冒頭の僕

 冒頭に僕が言ったことと矛盾するようですが、スターバックスのような一人一人の意識や実力を信じる組織づくりが学級においては理想だと思っています。これができれば、こちらが何も働きかけなくても児童一人一人が学級に誇りを感じ、自ら成長していくことでしょう。

 しかし、学級とスターバックスでは条件が違いすぎます。子供と大人という単純な違いもありますし、報酬のありなしも違います。組織を自ら選べるかどうかという点でも大きな違いがあります。

 なのでスタンスとしては、スターバックスみたいな組織づくりを目指すものの、条件が異なる部分に関しては仕組みづくりで埋めていくというのが良いのではないかなあというのが僕の現時点での結論です!!

 もっとざっくばらんに言っちゃうと、

 「スターバックスみたいな組織づくり」が無理だったら「工場ラインみたいな組織づくり」

 「工場ラインみたいな組織づくり」が無理だったら「・・・軍隊的な組織づくり」

 って感じですかね!!異論もたくさんあると思いますので、どしどしご意見ください。価値観を広げていきたいです!





 余談ですが、僕は一年目に「スターバックスみたいな組織」≒「アベンジャーズみたいなクラス」を作ろうとして失敗しました。なので今年は「工場ラインみたいな組織づくり」を取り入れているところです。

 でも今の学級の現状を見ると・・・「軍隊的な組織づくり」も必要なのかなあ😢

 ここが葛藤しているところです。


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