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世界一周準備メモ番外編:これまでいったところ(ヨーロッパ編4)

とりあえずこれで最後かな?これまで行った旅の思い出を吐き出しております。
しかし、どんどん書きぶりが断片的になっていっている…!

■ドイツ
・ベルリン


私がここまでの人生で知っている、一番寒い場所はベルリンだ(到着した日はたしかマイナス5度くらいだったのだけど、それでもすごく寒く感じた。マイナス10度くらいまではいったような…いってないような…)。

ホットドッグも凍る 

ドイツに住むゼミの先輩とそのお連れ合いにあちこち案内してもらった。「耳あては必ず持ってきたほうがいい!」と言われて買った耳あて、頬にあてていたほうが暖かくて、後半はずっとそうしていた。この旅行で手袋を2回ほど落とした。

重いスーツケースを持って階段を上っていたら、ビールをラッパ飲みしてた若い男の子がスッと持ち上げて運んでくれた。慣れないドイツ語で「ダンケ!」と言う。メキシコで同じことをしてくれた人はお金を要求してきた。親切なのか商売なのか、海外旅行では見分けることが難しい。

ベルリンは東京に似ていると思った。つまり、色んなものが集まっていて、それがその場所らしさになっている。あちこちでケバブが売られている。なぜか市場でロシア料理を食べる。トルコ料理も食べた。(一緒に旅行にいった友人、海外で寝食をともにするのは三度目で、メキシコで腹を壊しあった仲。現地特有のものじゃなくても食べたいものは食べる、というルールがわれわれの間にはできあがっているので、楽だった)

朝、駅にて、「温かいものが飲みたいよね」と、友人と語り合い、ホットなんとかと書いてある飲み物を注文する。なぜか「いいね!」と満面の笑みの店員さん。出てきたのはホットワインだった。朝から重かったが体は暖まった。

ドイツに留学した友達が、「ドイツは州によって全然雰囲気が違う」と言っていた。先輩がミュンヘン風のビアホールを予約してくれて、素朴な音楽を聴きながらビールとソーセージを楽しんだ。ドイツ!!

そういえば、なぜかベルリンはカレー味のソーセージが「名物」ということになっている。

ベルリンには魅力的な美術館・博物館がたくさんあるが、年末年始で閉まっているところも多かった。

秘密警察博物館、改装中で展示が縮小されていたし、キャプションに書かれていることが読めなかったので(ドイツ語だったからか、英語が理解しきれなかったからか忘れた)必ずしも満喫できたとは言えないが、印象的だった。日常生活が監視されていた時の記録。手紙を出すところもみんな監視されている。隣の家の人が知らない間にスパイになっている。怖い。今、この時代とそんなに隔たっていない感じがするのも含めて。

負の歴史を残そうという強い気持ちを感じる場所だった(そこが、ベルリンと東京の大きく違うところだと思う)。

共産主義の飾り気のない建物も好き。

外観がめちゃめちゃ素敵なユダヤ博物館には、強制収容所の暗さを疑似体験できるスペースがある。(たっぷり一日かけてもいい場所だった、疲れているときに行ったので吸収しきれなかったと思う)

おしゃれな先輩のおしゃれなお連れ合いに、服装を褒めてもらって喜ぶ。

終わりかけだったが、クリスマスマーケットを冷やかすことができて嬉しかった。

列車の時間があるから早く宿を出なければいけないのに、洗濯物が全然乾かなかった。そのことを笑い合える友達が一緒でよかった。

■チェコ

この旅はユーレイルパスを使った列車の旅だったのだけれど、最初は座席確保の仕組みがさっぱりわからなかった。ボックス席にたどり着いて、たまたま居合わせた日本人の男性が荷物を棚にあげてくれ、よし、腰をおろすぞ!というタイミングで、「そこは私達の席よ」とあとからやってきた人たちに言われる。また荷物をおろしてもらって申し訳なかった。座れる場所を探して荷物をごろごろさせていくと、通路の向こうからも人が来る。じゃあ戻るかと思うと、反対からも人が来る。挟まれて困った。  

やっと座れた席、向かいには女の子と犬と、その家族と思しき人。旅行に行くときはたいがい指差し会話帳を買っていくのだけれど、そこには「チェコには犬を飼ってる人が多い」と書かれていた。チェコ語で「かわいいですね」と言ってみる。しばらく通じなかったが、何回か後でわかってもらえて、笑ってもらえた。

・プラハ

手でレバーを回して動かすエレベーターに初めて乗って、興奮する。

宿の受付、たしか3階で、細く長い階段しかなくって、うんしょうんしょと荷物を持ち上げた。途中でレセプションの人も手伝ってくれた。

不思議の国の森、みたいな雰囲気のユースホステルだった。十代とおぼしき韓国人(たぶん)の男女グループがキッチンにいて、あんな若いうちに男女グループで海外旅行ができるってドラマかよ…と羨んだ。

プラハは、ずっと曇りか雪だった。

ミュシャ美術館、たどり着いたときには夕方だったのだけれど、たっぷり絵が観られて幸せだったな。

全然チェコゆかりの画家ではないが、たまたまダリ展をやっているところがあったので、ここにも友人と別行動することにして入る(別行動をためらいなくできる人とする旅はらくちん)。夜みるダリもいい。

冬の東欧は煮込み料理だよ!と職場の先輩に聞いていたのだが、本当に煮込み料理がおいしかった…。これは、豚肉のキャンドルソースだったかな?

はちみつケーキもおいしかった…。ああ、もう一度食べたい…。

ウィーンでオーケストラを聴くことを諦めたので、プラハで当日チケットを取って『新世界より』を聴く。オーケストラ部だったとき、初めてメインに乗った曲(私の部活では定期演奏会でほぼ毎回3曲演奏していて、最後に演奏する曲が「メイン」と呼ばれていた。「メイン」というだけあって、演奏会の目玉となる曲。だいたい45分〜60分くらいの曲を演奏する)。すごく思い入れのある曲なのに、拍子抜けするほど「普通」だったので、ちょっとショックだった。演奏会前の合宿で、先輩とティッシュをちぎりながら泣いたことを思い出した(楽器がうまく吹けないという話をしながら泣いていたような気がする)。半年間かけて、丹念に丹念に練習して臨んだ演奏会だったのだ、簡単にあのときより感動できるわけがない。舞台の上で音を聴くと人間が演奏していることがはっきりわかるから、一番心動かされる(少なくとも私は)。


迷子になったとき、助けてくれた優しい夫婦には、ずっと幸せに暮らしてほしい。

↓この記事で二人のことを書いています。

あと、プラハのエスカレーターは、なぜかすごく速い。

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