トランスジェンダーが「体に怒る」か「心を萎縮させる」か

僕は体は女の子で、脳は男の子という不思議な状態で生まれた。体質と言えば体質なのかもしれない。

トランスジェンダーの人が、「自分の体が嫌だ!」と言えるのは、心が健康な証拠とも言える。

「自分は普通の人間になりたいが、心を殺すのは嫌だ」「自我の住処である脳からの司令と異なる体は嫌だ」という表現とも受けとれる。

僕は、自分の体が嫌とはならず、自分自身の心・自我、そして置かれている状況が嫌だった。

外に向くか内側に向くか

外向きタイプ
理不尽な出来事に遭遇したときに、「なぜ自分がこんな理不尽な目に合わなければないないのか?」と【怒り】を持てるタイプの人は、外向きに気持ちを向けられるのだろう。
自分の心を守る術の一つとも言える。

外向きタイプのトランスジェンダーの人の場合は、「自分の体にお怒り」だったり「世の中にお怒り」という表現になると思われる。

外向きタイプの人は、トランスジェンダーの症状が、性別違和として表れやすいと思う。

内向きタイプ
逆に、理不尽な出来事に遭遇したときに、「こんな目に合うのは自分のせいだ。。。自分が悪かったんです、ごめんなさい」と気持ちが、内側に向いてしまい【萎縮】【悲嘆】してしまうタイプの人間もいる。

内向きタイプのトランスジェンダーの人の場合は、「自我が萎縮」してしまったり、「人生に悲嘆」となってしまう。。。

体の性別と心(実際は脳)の性別がチグハグという理不尽に遭遇した際に、僕のような人間性は、心が萎縮してしまうのだ。

内向きタイプの人は、性別違和というよりも、解離や鬱等に表れやすいのではないだろうか?

トランスジェンダーの子供の心を守るには

「普通ではない」ことが、トランスジェンダーの人にとって、心理的負荷を常に背負い続ける原因なような気がする。

「親が普通を求めないこと」「心を殺さない接し方」「無理強いしないこと」を心がけるのが、トランスジェンダーかどうか関係なく、子供を守るためには大事なんじゃないかな、と。

まぁ僕は親のせいというよりも、自分で自分に追い込まれて勝手に自滅していったタイプなのだが。。。子供であった僕には、自分が異質だと気付いても、状況が難しすぎて理解ができなかった。僕は7歳の時には、なぜ自分だけ、みんなと違うのか。体と心が性別がバラバラなのかが、分からなかった。。。


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