インド縦断36日目: 均質化する世界
僕はインドに行く前、インドはカレーの匂いがして牛が歩いているんだろうと思っていた。
それは正しかったが、カレーを食べず、牛に会わずにインドで生活する方法もある。
僕はナグプールにてパスポートを失くし、デリー日本大使館に向かった。
そして大使館にてChaloという雑誌を見つけた。
Chaloはインド在住日本人向けの雑誌で、募集ページにてインド北大OB会とインド福岡県人会を見つけた。
早速連絡し、デリー駐在員の方々にご飯に連れて行ってもらえることになった。(駐在員とは、業務や任務のために日本から一定期間派遣され、海外にとどまる人を意味する。)
駐在員の生活をあれこれ聞いた。
1家に1人のドライバーと1人のメイドが付く
ドアtoドアで送ってもらえるので外に出ずに生活できる
お金を払えばイタリアン、中華、日本食、なんでも食べれる
お金を払えば温泉も行ける
デリーには1万人くらい日本人が住んでいる
日本人コミュニティーの繋がりが結構ある
インドが嫌いな人は毎週末ゴルフをしている
妻がインドに合わず帰国する人もいる
→日本人コミュニティーにいれば日本語と英語が話せれば事足りる。
現地人の暮らしよりお金はかかるが、望めば日本と同じように暮らせる。「日本と同じような暮らし」というより、「先進国っぽい暮らし」の方が正しい表現かもしれない。
こういった話を聞いたり、インドの高級レストランに連れて行ってもらったり、高級ショッピング街を歩いてみたりして、やはり世界は均一化されていっていると感じた。
インドとはいえ、首都デリーにはユニクロ、アップルストア、マック、スタバ…なんでもある。
デリーもメキシコシティもサンパウロもリオデジャネイロも中心部は似たような感じがした。
これから世界はどんどん均質化されていって、国のアイデンティティは失われていく。
良い商品はより広がるし、儲かってる企業はどんどん海外展開する。
これが資本主義の原則で、この流れは誰にも止められない。
世界のどこでも同じように暮らせるってのは便利だが寂しい気もする…
こんなことを言っているが結局のところ僕も先進国の人間なので、インド人のローカルな暮らしは耐え難い…早く帰国して体を洗って風呂につかりたい笑
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