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北海道旅行記:「ありがとう、どうみん割」の旅(2日目:浜頓別町⇒枝幸町⇒雄武町⇒紋別市)

旅2日目(2022年10月6日)

旅2日目は、浜頓別町からスタート。「浜頓ホテル」は昭和なホテルだったが、ぐっすり休むことができた。

朝食は前日にセイコーマートで買ってきたものを食べ、午前9時前に出発。

今日は、浜頓別から路線バスだけで紋別まで向かう。まずは枝幸まで行くのだが、朝8時のバスに乗っても早すぎるので、正午過ぎのバスで行くことにする。

浜頓別町内を観光する時間ができた。まずは「クッチャロ湖」に行ってみる。

浜頓ホテルから15~20分ほど歩くと、ようやくクッチャロ湖が見えてきた。泊まろうと考えていた「はまとんべつ温泉ウィング」も、この辺りにある。

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湖の近くにはキャンプ場があり、そこに滞在していると思しき人が数人いた。

湖を見たら、次は「水鳥観察館」に行く。ここクッチャロ湖は、色々な水鳥が飛来してくる場所らしく、つい最近も何かの鳥(種類は失念)が来たらしい。

入場料はかからない施設だが、面白いところだった。

クッチャロ湖を見たので、残り時間は適当に市街地を散策してみる。私は北海道各地の図書館に行くという趣味(?)もあるので、浜頓別町図書館に寄ってみた。

この図書館は、数年ほど前までバスターミナルが入っていた建物にある。ターミナルの面影はないが、駐車場には出番を待っているバスが停まっていたので、今もバスと無関係というわけではなさそうだ。

浜頓別町は、人口3000人ほどの自治体。決して大きな自治体ではないが、図書館は立派だった。

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町役場も、とても立派な建物だ。

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昨日ホテルで貰った「宿泊者おもてなしクーポン」が1000円余っているので、今日の昼食と飲み物をセイコーマートで買う。

浜頓別町は中心市街地にセイコーマートが2つもある。稚内や枝幸、音威子府など、各地へ向かう道路が交わる地点だからだろうか?

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まだお腹が減っていないので、昼食は枝幸に着いてから食べることに。まだバスまで時間はあるけど、特にやることもなくなったのでバスターミナルでゆっくりする。

浜頓別バスターミナルには、宗谷バスの窓口がある。鉄道駅同様、バスのきっぷを買うことができる。枝幸までのきっぷを買っておいた。

浜頓別から枝幸までの運賃は730円。結構安いような気がする。

正午を過ぎると、ターミナルにバスがやってきた。12時5分発の枝幸行きバスだ。

乗客は、私含めて2人。もう1人は地元の方のようだ。

浜頓別~枝幸間は、かつて国鉄の「興浜北線」という路線が通っていたが、1985年に廃止された。このバスは鉄道代替バスで、1日4~5本走っている。

浜頓別町は人口約3000人、枝幸町は約8000人。そして両町はともに宗谷管内に属しているから、往来はそれなりにありそうだ。

12時5分に浜頓別を出たバスは、40分ほどで枝幸ターミナルに到着。もう1人の乗客はターミナル手前のバス停で降りて行った。

枝幸ターミナルは、枝幸町のバスが集結する場所。枝幸は札幌、旭川方面への高速バスもあり、さすがは宗谷管内で2番目に人口が多い自治体という感じがする。

枝幸に着いたので、買ってきた昼ご飯を食べる場所を探す。ターミナルから徒歩10分ほどの場所にある「北幸公園」に来た。

少し寒かったが、きれいな池もあって過ごしやすい場所だった。人もほとんどおらず、ゆっくりご飯を食べることができた。

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昼ご飯を食べた後は、枝幸町を散策。やることは特に考えていなかったが、Googleマップを見ていると「オホーツクミュージアムえさし」という施設があるようなので、ここに行くことにした。

常盤通、国道238号を通り、ミュージアムに到着。広々とした公園が併設されていた。

誰もいなかったので、久し振りにブランコをこいでみた。楽しかったが、腰が疲れた。

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オホーツクミュージアムえさしは、入場料無料。枝幸町に関する色々な展示が見られる施設だ。

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無料とは思えないクオリティ。鉄道関連では、歌登町営軌道や、国鉄興浜北線に関する展示もあり、面白かった。

雄武行きのバス(16時10分発)まではまだ時間がある。とりあえず枝幸町内をぶらぶらしてみる。

枝幸にもある、西條百貨店。枝幸の他には、稚内、名寄、士別に店舗がある。

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枝幸のバスターミナル近くにある公園。「北見枝幸駅」跡地のようだ。

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この公園近くには、「一級食堂」という食堂がある。鉄道営業時から残っているというお店で、建物はとてもレトロだったが、写真は撮り忘れてしまった。

もうすぐバスが発車するので、夕飯をセコマで買い、ターミナル内でバスを待つ。ターミナルには、高校生と思しき若者や、地元のお年寄りがバスを待っていた。

高校生でもなく、お年寄りでもない異質な存在は、私くらいである。

16時過ぎ、雄武行きのバスがやってくる。雄武行きは1日2本しかないから、利用者はほぼいないと思っていたが、意外にも高校生が6,7人乗ってきた。

枝幸~雄武間は、もともと鉄道すら通っていなかった区間。国鉄が鉄道を通し、浜頓別から興部まで至る「興浜線」を完成させるという構想はあったが、実現しなかった。

つまり、この区間は「未成線」というわけだ。それゆえに、バスの本数が1日2本しかないのだろう。

枝幸は宗谷管内、雄武はオホーツク管内の自治体だから、双方の往来も少なそうだ。車内の高校生たちはどこで降りるのだろう。

枝幸の市街地を抜けると、徐々に高校生たちが降りて行く。「風烈布」や「乙忠部」など、変わった地名のバス停で。

最後の高校生は、枝幸町の「音標」バス停で降りて行った。「音標」は難読だが、「中標津」を知っていれば読めるかもしれない。

音標からは私一人の貸し切り状態だったが、雄武町に入ると、地元のおじさんが一人乗ってきた。

私と地元のおじさんを乗せたバスは、道の駅おうむがある「雄武」のバス停に到着。ここで紋別行きのバスに乗り換える。

枝幸~雄武間の運賃は、なんと2030円。1時間ちょっとしかかからないのに、運賃が凄まじく高い気がする。

私のような旅行者は良いが、普段使いしている高校生はどうしているのだろう。さすがに行政から運賃補助が出ていると思うが…

雄武着は17時17分で、紋別行きのバスが出るのが18時5分。50分近く時間があるが、もう暗いし、寒いので、道の駅でバスを待つことにする。

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道の駅おうむには、無料の展望室がある。暇だから、展望室からの景色でも見よう。

暗いけれども、展望室からの景色は美しい。何よりも、人が自分以外誰もいないのが素晴らしい。

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展望室から戻り、1階のベンチでバスを待っていると、「道の駅のスタッフの人はどこにいる?」「この道の駅は朝まで開いているの?」と地元の方から立て続けに話しかけられた。

当時道の駅にはスタッフ以外私しか人がいなかったから、私に話しかけたのだと思うが、普段人に避けられまくる私が2回も話しかけられるのは、異例のことだった。

1階ベンチ付近には、「興浜南線」の写真が展示されていた。興浜南線は、雄武から興部を結んでいた路線で、1985年に廃止された。

興浜北線もそうだが、この辺りの路線は車窓からオホーツク海を一望できる。

今でこそ、JR釧網本線が、「オホーツク海を一望できる路線」としてもてはやされているが、数十年以上前に、その上位互換となるべき存在があっさりと廃止されてしまったことは、この国にとって大きな損失だろう。

18時過ぎ、外気温は6度にまで下がっていた。とうとう冬が近づいてきたなと思いつつ、紋別行きのバスを待つ。

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18時5分、雄武高校から来たバスがやってきた。北紋バスが運行しているバスだ。

車内には既に1人乗客がいた。高校から来たバスだから、おそらく高校生だろう。

雄武から興部、そして紋別までの区間も、今までと同様オホーツク海が見えるのだが、もう日は沈んでいるから何も見えない。

雄武の市街地を超えると、あたりはほぼ真っ暗で、無人地帯に入ると心細さすら感じてしまう。これもまた「夜バス」の醍醐味と言えようか。

一緒に乗っていた高校生は、雄武町のとあるバス停(名前は忘れた)で降りて行った。ここから先は、紋別まで私一人の貸し切り状態だった。

19時20分、バスは紋別ターミナルに到着。今日の移動はここで終了。

雄武から紋別までは、1200円ほどかかった。

今日のお宿は、紋別ターミナルからすぐそこの場所にある「オホーツクパレス」というホテル。ここはどうみん割対象プランがあった。

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オホーツクパレス

このホテルを選んだのは、「どうみん割」が使えること以外にも理由があった。

実は、9月に紋別へ行こうと考えていて、そのときも「オホーツクパレス」を予約していた。
しかし、個人的な事情で行けなくなってしまい、予約をキャンセルしたのだが、本当にキャンセルされたのか不安で、一度電話をした。

その時の対応がとても良く、「紋別に行く時は、ここに泊まらなきゃ」と思ったのだ。

紋別はオホーツクパレス以外にも、どうみん割が使えるホテルがあるから、宿泊はしやすい地域だと思う。

今日は移動で疲れたので、すぐにチェックインして、夕食を食べて休んだ。

3日目の様子は、次の記事でお伝えします。最後までお読みいただきありがとうございました。

※参考:宗谷バス(枝幸エリア)時刻表 北紋バス時刻表















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