12/4(火)

晴れ。

あれれ、暖かいんじゃないの。今日は間違いなく暖かいぜ。なんだか亜熱帯な陽気に触れたせいか、東南アジアな気分な我。2号もどう、なんて聞いてみると『全然、超普通の日だけど?』とか言っちゃう始末。冬の台湾感を感じている俺の気持ちがいまいち伝わらないようだった。台湾は大好きな国のひとつだ。何度も訪れているが、記憶に1番残っているのが2年、3年?いや4年前だったかな。って時点で結構あやふやな俺の海馬なんだけど。とにかくLCCのピーチの羽田→台北の就航記念の日だった。前日から過去最強だとか、10年間で1番の出来だ、なんだと言われたボージョレ・ヌーヴォーよろしくな超強力台風が台湾を横切るっていう正にそんなタイミングに旅をしようとしていた。フライトは朝の4時。この時点で飛ばない感マックスなんだけど、案の定、『風が強すぎるってんで朝の4時には飛びませんよ、お客様。けど、就航記念なんで意地でも飛ばしたいんで、何とか待っててね!』なんてメールが前日の20時くらいに来る感じ。じゃあm仕方ないよねって当日の朝のメールを確認すると、夕方くらいに飛ぶんでよろしくって事なんで、準備して羽田に行ってチェックインすると、色々とノベルティを貰う。なんてことないキャンバス地のクラッチバッグなんだけど、貰えるもんは貰っておくよ。で、飛行機乗る、揺れる、超揺れるって感じで夜の11時くらいに到着。当初の予定だと桃園空港から台中にバスで移動する目論見だったんだけど、台風でダイヤが超大幅乱れ。30分くらい待って台北経由の台中行きのバスに乗ると車内は凍えるくらいのクーラー全開で久しぶりに東南アジアの洗礼を受ける。夜中の3時くらいに台中について、とりあえず予約していたホテルを見つけてチェックイン、あと8時間もしたら昼になってしまう。昼になったら台南行きのバスに乗る計画だから、本当だったら12時間は滞在出来た台中が実質2時間になった。絶望する暇があるならビール飲みたいしシャワーも浴びたいし、とりあえずの乾杯して風呂に入るころにはチュンチュン雀が鳴く始末。3時間くらい寝て、死にかけたサラリーマンばりの顔色で台中の朝を満喫する、夜中とはうってかわって人人人車車ガスガス車人犬ガスって感じで慌ただしい。町の中心にくるとやけに行列になっている店があった。お粥と湯葉というか豆乳の店だ。そこで台湾味噌と生姜、豆乳の織りなす素晴らしく優しくもコクのある味。そう、それが俺は今日食べたいんだよ、こんな陽気だしねって思いつつ台所にたつ俺。冷凍庫から青ネギとごはんと取り出し鍋にぶち込む。チューブ生姜と台湾味噌、溶き卵と鶏ガラスープの素。鶏ガラスープの素はYOUKIが良い。これは実家でも使っていたからある意味おふくろの味。ここまで盛り上がった俺の気持ちとは裏腹に2号はパンと味噌汁のいつも通りの献立が良いって流石俺の見込んだ人だぜ。全くぶれる要素がない。20分くらいで朝ごはんを作り、バルサ戦(ハイライト)を観戦しつつ、ごちそうさま。2号は10時から出かける、俺はTシャツを作る。あとはレコードの整理をしてみようと思っている。時は過ぎて15時。Tシャツの新作を作って2号の手袋の修繕をしたのは良いんだけど、レコードが気になってしょうがないんで、ターンテーブルを修理してみた。修理してみて気が付くけど本当ただの箱だなこれ。レコードはほとんど売ってしまった。旅をしたり酒を飲んだりするために金が必要だったからだ。今手元にある物が思い入れがあるものなのか、ただ売れ残ってしまったものなのかを判別するために趣味のブログにレコードのコーナーを設けることにした。名前はザオラルレコード。生き返って我が家のスピーカーからまた音を奏でる事が出来るんだろうか。とか言って適当に手に取った7インチが青春そのもので涙した。くっそ、多分、全部愛してる気がした。2号が帰宅する頃には棚から数十枚のレコードが散乱しており顔色が変わっていることに気が付いた名探偵俺は、とりあえず俺の持てる全ての知識と技術の粋を集めた料理と酒をふるまい、お互い楽しそうになったところで、今またレコードを1枚聴いてみようか悩んでいるのだ。

ていうか今日は朝飯作ったらレコード聴きながら2号の手袋直して、Tシャツ作って夕飯作って酒飲んでレコード聴いたって一日なんだけど。

これを多忙と思える我々と、社会不適合者だと思っている君達とで今日も平和が保たれているんだぜ。すまぬ。

どうもありがとうございます。 今晩のおかずが増えまっす。