文学フリマ(11月24日)

文学フリマというイベントに出展する。というか、した。

昔からライブハウスやレコ屋で作られているコピーや新聞紙で作られたZineが好きだった。じゃ旅の日記や写真を使ったZineを作ろうとなったのがきっかけ。

今回で2回目の参加なのだが、いつも出展しているデザフェスとか手作り市などに比べると超アウェーで体が強張る。

1回目の時は初めてだしボランティアでもやっとくかって、朝早くから設営の協力したら激疲れて始まる前に面倒くさくなった。

モンスター飲んでもまだ疲れてるし、じゃあ様子見だ、なんてボケーっとしてたら全然売れなくて、Tシャツが売れたから良かったもののZineだけで言えばスーパー赤字であった。

今回は前回の反省を活かし、ボランティアはボランティア精神に満ち溢れた立派な若者たちに任せてのんびり行こうと心に決めて寝たのが前日の22時。

軽く寝坊をして朝飯を食べて東京駅までメトロに乗る。新橋で降り、歩いて浜松町でも良かったんだけど雨降ってるし面倒くさいしやめた。

浜松町から東京流通センターまではモノレールに乗る。

ホームには羽田行きの旅行者と文学フリマ行きの文学者がたくさんいた。

俺は黒のデニムにアークのアウターで40リットルのバックパック、2号は黒のデニムにモンベルのアウターで40リットルのバックパック。どっからどうみても羽田行きに見えたであろうし、実際のとこ、金がもう少しありゃ、このままビエンチャンくらいまで行きたかった。

車内はギュウギュウでいかにも文学って感じの文学者や、ちょっとモッサリとした文学者で溢れていた。友達にはいないタイプばかりなので、もしかしたら会場で仲良くなって新しい友達が出来たら楽しいなとワクワクした。

駅に到着してホームから改札までの途中、目の前のモッサリ文学者が頭をぼりぼりとして、大井競馬場から爽やかに流れるそよ風にモッサリとした香りを乗せてきた。全然良い匂いではなかった。俺は改札前の階段を下りる段階で友達になるのを諦めつつあった。

少しの行列の後、会場入りし自分のブースに向かい、Zineを机に並べるだけの簡単なお仕事を秒で片付けた。

右隣は空いているブースのようだ。少ししたら空きブースの横の人がやってきて設営を黙々としていた。何となく今回は両脇とも自分の世界が好きそうな感じがした。ここでの友達も諦めた。

我々の横が空きブースだと分かると否や自分達の物を結構置いている人が横なのか後ろなのか分からんが結構いた。今まで出たフェスなどでこういうのは経験した事なかったので文化の違いだなと感じた。

こういう不特定多数の人がたくさん集まる場所では人間性がゴソっと出てくるので気をつけようと思う。

11時になると両脇のブースに人がワラワラと集まり飛ぶように売れる本、舞い散る札束。ガキの使いの様に数冊買う人もいた。凄いな。いつかああなってみたいぜ。

勢いが収まらい位に有名な人達らしく、すごい。どのくらいのすごさかが全く分からないが、俺の分析の結果、イングランドのサッカーチームで例えるならアストン・ヴィラくらい。

我々? スカンソープ・ユナイテッド(マーチは超かわいい)です。

そんなスカンソープ・ユナイテッド(マーチは超かわいい)である我々TReC陣営ですが、焦りません。全然焦りませんよ、秘策があるんです。

そう、なんと今回はチラシを80枚用意したのです。

とにかく配りゃあ振り向いてもらえるだろうと猿並みの脳みそから必死に絞り出した作戦であり唯一無二の司令官2号からの懇願でもある。

そんな戒厳令下の俺は「こんちゃー、旅行記ですー、こんちゃー旅日記でーす」などと破壊されたファービーの様な奇妙な掛け声を開始から終了まで道行く人にかけ続けた。

面白がって手に取ってくれる人もいれば、明らかにいらないって感じの人もいた。あと、暑いならコート脱ぎゃいいのにと思える人が非常にたくさんいたのが、なんか衝撃的だった。とても。

途中チラシが無くなったので2号にお願いして、1階にある9円コピーのお店で20枚ほどチラシを量産してもらう。

その間、見事に日蓮宗の婆にチラシを配るという鬼のキラーパスをしてしまい、婆曰く「あんたはあんまり文学って感じじゃないね、雰囲気が。場違いって感じがするねぇ。」って絶対婆さんの方が場違いだろうと思うが先か、婆が先か、いつの間にか話は旅行記から人間の内面の大切さ、キリスト教がいかに良くない宗教なのか、なぜ磔刑なのか、本当に修行したいのであれば富士の麓の道場みたいなところへ来いと。人は皆、罪を背負っているのだ。などと色々話をしているんだけど、話の要所要所で「私の事は通報しないでね。」と俺に背中を押させたいのか何なのか良く分からない時間が3分。眼前に通り過ぎる50人の見込み顧客。これは罪だと思った。

俺は入る気も無いのに軽く話を聞いてしまった罪。婆は営業妨害の罪。

これは御破算にしようじゃないか、お互い水に流していこう。

婆は旅行記を買わず、俺は通報する気もなかったので手を振って別れた。

その後は、のど飴を舐め、かみ砕き、茶を飲み、水を飲み、見事にチラシを配りきった。

チラシを手に取ってくれた人の3割以上が、そのまま購入という非常にありがたい結果になり多少なりとも成功した感はあった。

買ってくれた人には最大の感謝を。
どうもありがとう。

一応黒字なんで帰りにエビスバー行ってたらふく飲んで結局赤字で帰宅。

今月の家賃どうすっかな。

とりあえず、まだ数があるし次作も作りたいんで来春も出ようと思いました。

どうもありがとうございます。 今晩のおかずが増えまっす。