息子の足は長いらしい

夜。夫と私と息子と。3人川の字になって寝始めた。

最近の息子は寝付きが悪く、一度横になってもしばらくはおしゃべりしたり動き回ったりとせわしない。

その日も動き回っており。突然、夫の「痛っ!」という声が聞こえた。勢いよく寝返り?をうった息子の足がお腹にクリーンヒットしたらしい。

「○○(息子の名前)、お父さん、痛いよ」

「ごめんなさい…」

うんうん。ちゃんと謝れるのは良いことだ。と思っていたら

「ぼくのあしがながいからあたっちゃったんだね。ぼくのあしがながいのがわるいんだ」

まさかのトンデモ言い訳(?)が飛び出した。

夫も私もポカンとした後大爆笑。だって息子は、どうやら本気でそう思っているらしいのだ。

言い訳しようとか、受けを狙って親の怒りを逸らそうとか、そういう意図は全くなく。ただ、「長いもの=射程が長い」から、夫に当たったのは自分の足が長いことが原因だと、そう考えたのだ。ちなみに息子は、特別足が長いようには見えない。何より子どもなのだから、当たり前ながら大人よりは短い。

いやいや、たとえ長かろうと物は使いようで、多少の足の長さは関係ないというか、体の使い方、勢いのつけ方の問題だよ、と言おうかと思ったのだが。

「ながいあし、かっこわるいよね。かっこわるいよ」

と言う息子に

「一般的に、足が長いのはかっこいい要素だよ」

と言うにとどまった。


物事の原因を考えられるのは成長だなぁと思うけれど、大人では考えられない斜め上の思考を、まだまだこれからも発揮してくれそうだな。それがいいとか悪いとかではなく。今しか見られない息子の言動を楽しく見守りたい。


ではまた明日。