休む勇気

息子が久しぶりに保育園を休んだ。

基本的に私が休みの日は休んでいるので、欠席日数自体はそれなりにあるのだが、私が出勤の日に病気で休むのが久しぶりという話だ。

いわゆる年少さんの学年になった今年度。病気で休んだのは初めてのことである。入園当初や次の年は何度も熱が出ては休んだが、昨年度辺りから本当に休まなくなった。それだけ成長して病気にも強くなってきたのだろう。

子どもが保育園を休むとなると、困るのが親の仕事である。病児保育もあるにはあるが、基本的には親が休んで子どもをみることになる。病気の子どもを放っておくわけにはいかないし、看病すること自体は問題ない。むしろやりたい。のだが。仕事を持っている身としては、なるべく仕事を休みたくないというのも本音だ。

元々、出勤予定の人が全員来る予定で仕事を組んでいるので、やはり休めば迷惑がかかる。とはいえ他に子どもを見てくれる人がいないのならば、休まなければどうしようもない。

保育園に入ったばかりの頃は、その辺りの勝手がよくわからず、余計に職場にも迷惑をかけてきた。

朝病院に行って、保育園に預けられそうなら行きます、とか。明日は多分行けると思うと言いつつやはり行けなかったりとか。

経験がないからどのくらいで保育園に行けるというのが全くわかっておらず、なるべく行きたいなという姿勢だけ見せて実際は行けないということが何度かあった。

しかしこれ、働く側からしたら迷惑な話なのだ。行けるかもしれないと言っておきながら行けないとなると、来るかもしれないで予定していた仕事を急遽変更したりしないといけない。朝一で来ないのがわかっているのと、途中で来ないのが確定するのとだと、朝一でわかっている方が時間に余裕があり融通がきく。

うーん怪しいな。これは保育園に行けないかもな。それならいっそ、その日は休む。そんな勇気が親には必要な時もあると、0歳児の時に学んだ。

私は職場で20年ぶりくらいの産休復帰者で、今でこそ保育園に行っている子を持つ親が何人か働いているのだが、当時は誰もいなかった。職場的にも幼い子がどのくらい病気になって、どんな感じだと保育園に行けるのか、その辺の知識がほとんど無い状態だった(子を持つ人は沢山いたが、既に子どもが成人している人が大半だったのだ)。

私も職場も手探り状態のはじまり。休んだからと言ってあれこれ言われる職場ではないから気楽な方だと思うが、それでも最初の頃はどうしようどうしようと毎回思っていた。

今では休むなら朝一で言うし、怪しそうなら前日から言う。休みが必要なものは必要なんだ!と休むようになった。ある意味図太くなったとも言えるが、子を持つ親には必要なものなんじゃないかなとも思う。

もちろん、職場の人の協力があってこそなので、休み明けに行けば謝るし、感謝もするが。子を持つ以上、突発的な休みが必要なのは仕方の無いことで、周りに迷惑をかけるのも仕方が無い。その分、出勤した時にはしっかり働くし、誰かが休まなければいけない時にはフォローする。持ちつ持たれつということでひとつ、お願いしたいところである。私にできる最大限はそこまでだ。

子育てというのは本当に初めてのことだらけで、こういう時はどうしたらいいのかと試行錯誤の日々なのである。子どもの病気も然り。時には周りの協力を図太くもぎ取り、手伝ってもらう。それもひとつのやり方なのだろうな。


ではまた明日。