コーヒーの味、エイジングと劣化の違いについて
コーヒー豆は焙煎されてから、日々味わいが変わっていきます。
焙煎された豆からは、炭酸ガスが大量に放出されていて、焙煎した直後は大量のガスが抽出の邪魔をしてしまいます。
2~3日経ってガスの放出が落ち着いて、しっかりと成分を抽出出来るようになり、美味しい変化をするのが、エイジング。
ガスと共に香り成分も抜けていき、酸素や空気中の水分と反応してしまい、美味しくなくなってきてしまうのが、劣化 になります。
ここからは、それぞれの特徴をもう少し詳しく解説していきます。
エイジング
焙煎してから3週間ぐらいまでの好ましい変化のことで、酸味の角がとれて、まろやかに、甘さやコクが出やすくなってくれます。
特に浅煎りのコーヒーに影響が大きく、甘さが増して飲みやすくなってくれます。
ガスが全て悪いわけでは無くて、コーヒー豆を酸化からバリアのように守ってくれたり、抽出の時に適度に粉がふくらんでくれることで、中で粉が動きやすくなって美味しい成分を出しやすくなってくれたりもします。
劣化
焙煎してから4週間以上が経ち、美味しくない味わいが出てくることで、苦味や渋味が増して重たい味になってきたり、後味にざらつきやエグ味を感じるようになってきます。
特に深煎りの豆での影響が大きく、浅煎りよりもガスが抜けやすく、劣化してきてしまうのも早いです。
抽出時にも、あまり粉がふくらまなくなってきて、雑味が下に落ちやすくなってしまうと言われています。
ちなみに粉に挽いてしまうと、ガスが大量に抜けてしまい、細かくなった粉が酸素に多く触れて、1~2週間後からもう劣化が始まってしまいます。
出来るだけ劣化させないようにするには、密閉状態での冷凍保存がおすすめです。
保存についてはこちらで解説しています。↓
まとめ
色々と小難しいことを書いてはいますがエイジングも楽しめるように、出来る限り豆の状態で、1ヶ月以内に飲み切って欲しいなっていうコーヒー屋からのお願いでした。笑
(粉で1ヶ月以上、常温で保存していたらほぼ別物のコーヒーになってしまいます…。)
ネットショップではご注文いただいてから焙煎、味のチェックをしてから発送しているので、ちょうどお手元に届いたときから十分に美味しく飲んでもらうことが出来ます。
エイジングに頼らないコーヒーを飲んでもらいたいな、と思っています!
インスタやツイッターでもコーヒー情報発信しています。ネットショップの1番下にリンクがありますので、そちらも見ていただけると嬉しいです。
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