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レッツゴー鬼退治。

 ここ、延々村には神童と呼ばれる男の子が居た。
彼は名前を空太郎といい、10歳にして右手が動かないが村一番の達人で剣術の師匠の想海も免許皆伝を言渡すほどに武術の才能に長けていた。

この神童の誕生はこの延々村の人々が延々待ち望んだものであったことを、空太郎はまだしらない。

ある日、想海は空太郎が居合いの稽古をしているところに声を掛けた。
「空太郎やい、お前ももう立派な一人の剣士じゃ。ワシの頼みをひとつ聞いてはくれんか。」
空太郎は少しあらたまって話を聞けという師匠、想海の目がいつもより悲しい色合いを強めているのを見て襟を正した。

想海の話はこうだ。

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