見出し画像

扉もどき 【地底帝国の詩 105】

「この扉は恐らく、何らかの生き物だったに違いない。
心力を感じ取ることが出来たのも、きっとその所為だろう。
ただ…元が何の生き物だったかは恐ろしすぎるから考えないでおいた方が良いだろう…」

── 暴走族長ゾニィ


扉は絶命したようで
べろべろに床に野垂れ沈んでいた

しかしその先に部屋のなかは見えず
ただ壁が一面に拡がっているだけだった


「どういうことだ?」

── 暴走族長ゾニィ


「この扉はニセモノだったのよ。
でも…ここしか入り口は見当たらないわよね」

── テンムス

「…?!まずい誰か来るぞ!」

── 暴走族長ゾニィ


テンムスたちは
床に沈んだ扉を持ち上げ
その裏に隠れ
脅威が過ぎるのを待った


◆ 新事実 ◆

・扉もどきの正体は、
絶対にテンムスたちには秘密だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?