【救急疾患を知ろう】 やけど 一般知識編
また見に来てくれてありがとうございます!
初めての人は、はじめまして!救急医のかたかたです🚑
日々活用できる、知ってて自慢できる救急の知識を提供しています👊🏻
今回は「やけど」について説明します。
やけどを経験したことがない人はいないでしょう。
超軽症なら受診すらしませんが、子どものやけどや範囲の広いやけどなら受診する人は多いと思います。
基本的な知識や、対応について知識を深めていきましょう!
本当は一つの記事にまとめたかったのですが、文字数が多く途中でみなさんが疲れてしまうことを考慮して、苦肉の策ながら二分割しました。
それでは一緒に学んでいきましょう!
結論(2つの記事ともに)
やけどは強い熱などによる皮膚の破壊。
対応は流水(水道水)を当てる!
短すぎるor長すぎる、氷水などの冷たいものはNG!
水疱ができている場合は受診をすすめる。
やけどの概要
やけどとは
やけどは一般に、過度の熱によって引き起こされる皮膚の破壊と考えられています。
通常、熱いものに触れることで生じますが、感電などによる放電、化学物質、放射線(日焼けがこれに該当)など様々な原因があります。
やけどは適切に処置をしても、進行しうるものであり数日は様子観察が必要です。
やけど深さによる分類
やや専門的ですが、やけどには分類があり、深さによって定義されます。
主にⅠ〜Ⅲ度あります。(Ⅳ度もありますが、省略します)
通常、ローマ数字で記載されるためそれに則って記載します。
ざっくりと説明すると以下のように表現します。
Ⅰ度は皮膚が赤いだけ、Ⅱ度は水ぶくれ(水疱)ができている、Ⅲ度は皮膚がろうそくのように白くなっていると覚えていてください。
Ⅱ度はさらに2つに分類されますが、細かいため省略します。
やけどの範囲
こちらもやや専門的です。
みなさんも想像できると思いますが、やけどの範囲(面積)が大きいほど重症に近づきます。
やけどの面積はⅡ度以上(水疱があるものや白い部分)のやけどの面積を測定します。つまりⅠ度は含みません。
やけどの範囲が体表面積の10%をこえると重症度があがるため注意が必要です。
ちなみに、やけどした人の手のひら(手指全体)が体表面積の1%といわれています。Ⅱ度以上の範囲が手のひら10個分以上ある時は救急車を呼んでください。
特殊なやけどの部位
やけどが起こると専門的な対応が必要になる部位があります。
以下例を挙げておきます。
顔面、首、指、足の指、生殖器、会陰部(お尻の穴の付近の皮膚)
これらの部位にやけどがあった場合は皮膚科や形成外科の受診がのちに必要となる可能性が高くなります。
やけどの概要については以上です。
最後まで閲覧いただきありがとうございます。
次回の記事もやけどで、対応についてです。
むしろ一番説明したい内容ですので、そちらも確認ください!
いつもスキやコメントをいただきありがとうございます!
おかげでもっと良い記事を書けるかもしれません🧐
それではお疲れ様でした!
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