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【旅行記】澳門・香港3泊4日の旅(完)付け焼刃の広東語フレーズ

 長きに渡りお付き合い頂きました、マカオ・香港の旅も最後の記事です。
 この記事では、広東語歴ゼロの私が実際に現地で使った広東語フレーズを5つ紹介したいと思います。


■なぜ広東語フレーズを覚えるのか

 コミュニケーションを取ろうだとか言葉を理解しようだとか、そんなだいそれたことは1mmも思っていません。 

 日本に置き換えてみると、訪日外国人の方が
「日本語で挨拶や感想を言ってくれるとなんか嬉しい。」
「言語を知ろうとしてくれるその姿勢が嬉しい。」と感じませんか?
私は感じます。
 この気持ちは誰もが感じるもので、親近感が湧くというのが私の持論。
 だったら私も外国に行ったらそうしたい!これが広東語フレーズを付け焼刃で覚えた理由です。

■広東語はぜんぜん違う

 マカオと香港でメインで使用されている言語は「広東語」です。広東語はご存知の通り、中国語の一種ですが普通話(Mandarin)とは全く違います。

 私は大学時代にチャイ語(今も大学生は言うのでしょうか)を履修していました。今回広東語に初めて触れたのですが、あまりに違いすぎて愕然としました。
 どれくらい違うかと言うと、うちなーぐちくらい違います。

□基本の声調から異なる広東語
 中国語には声調という、アクセントの種類があり普通話では「四声」に分類されます。これは発音の最も基礎的なルールで、読み方よりも先に習うキホンのキです。

 ところが広東語ではこの声調がなんと「6声(あるいは9声)」もあるというのです。普通話と広東語は読み方が違うくらいかなと思っていた私にとって衝撃の事実。たまげました。基礎から違うやないかと。完全に別の言語です。

 基本の声調から調べ直さなければならなくなり、想像以上に広東語フレーズを習得できなかったのですがこの5つがあれば、気持ちは伝わる!と思います。ぜひ使ってみてください。

■1.多謝(ドォーチェー):ありがとう

 旅の最多頻出フレーズ、ありがとう。中国語でありがとうは、誰もが知る「謝謝シェシェ」ですが広東語では多謝(ドォーチェー)。こっから違うんかい!と思ったのは言うまでもありません。
 イントネーションは「ローソン」「オータム」「照英」あたりでしょうか。
 ありがとうには2つあって、次に紹介する「唔該(ムゴーイ)」と使い分けがあるそうですが、難しいので多謝でいいんじゃない?私外国人だしと割り切ってほぼ多謝にしました。
 ありがとうの気持ちが伝われば良いのです。
 
補足:サービスのときは唔該。物をもらうときは多謝、唔該のが軽いとかあるみたいです。 

■2.唔該(ムゴーイ):すみません

 日本語の「すみません」と同様の意味があって、軽いごめんなさい、ありがとう、話しかけるときに使える超便利な言葉です。
 発音は「ンゴーイ」と書かれてる事が多いですが日本語の「ム」に近いらしいのでムゴーイがいいと思います。イントネーションは、、、日本語で思い浮かばないな・・・音階でド・ソ。「あっ、そ」くらいかなー。

 このフレーズは、ごめんなさいというよりも「話しかける一言」のために準備したフレーズ。ふいに話しかけられるときって、Excuse meよりスミマセンのほうがすぐに気づきませんか?
 特に発音が明らか外国人のほうが耳に入る気がするので、店員さんやスタッフさんに話しかけるときは唔該(ムゴーイ)を使いました。

■3.早晨(ゾウサン):おはよう

 1日の始まりは挨拶から。朝食を食べに行ったり、チェックアウトは午前中と考えるとコミュニケーションは意外に朝発生します。昼間なら唔該(ムゴーイ)を使う場面でも、朝なら早晨(ゾウサン)と言えば話しかけるきっかけにもなって一石二鳥。
 日本人にとっては象さん🐘とおぼえやすい単語の一つだそうです。
 イントネーションはアイフルのCMの「そこに愛はあるんか」の「あるんか」。 

■4.唔該、埋単(ムゴーイ、マイダン)
  :お会計お願いします。

 2.で紹介した「唔該(ムゴーイ)」に会計という意味の「埋単(マイダン)」をくっつけた併せ技。
 実は、普通話でもお会計を「买单(まいだん)」と言うので中国語をかじった人なら覚えやすいフレーズです。そもそもマイダンは広東語由来なのだとか。イントネーションは唔該と同じなので、音階ならド・ソ・ド・ソですね。

■5.好好味(ホウホウメイ):美味しい

 感想と感謝を同時に伝えられる最強の言葉「美味しい」。上4つで紹介した言葉と異なるのは、感情を表す言葉という点です。
 ほかの4つって感情が必要ないフレーズなんですが、美味しいってプラスの感情を表す言葉なので言われるとグッと心が近づく気がします。
 だからこそ、美味しいは現地の言葉で伝えたい。
 実際、好好味と言うと「好好味?よかった!」という雰囲気で返してくれました。
 カタコト外国人が覚えたての広東語を頑張って言ってる面白さで笑ってくれてるとこもあるだろうけど、それも含めて「美味しかったよ、ありがとう」の気持ちが伝わるならそれでいいなと思います。

 この5つは旅行のシーンとして頻出だと思うので広東語に限らず、覚えておくべき一言外国語としてパターン化できそうです。
 発音が違ったとしても、ド下手くそでも相手の文化に寄り添う気持ちが伝わればありがとうの気持ちは伝わるはずです。

■広東語フレーズのデメリット

 こうした現地の言葉を発したときのデメリットが1個だけあります。それは、広東語が分かると思われて広東語で返答されてしまうこと😓
 そのたびに、Sorry, I cannot understand…と申し訳無さそうに言わねばなりません。

 分かる。気持ち分かる。スミマセンと声をかけられたら日本語ベースで返しちゃうもの。日本語のほうがわかるのかなと思いこんでしまいますよね😅

 おそらく、訪日外国人の方も私と同じような現象が起きてると思うので、日本で機会があれば日本語が良いのか英語が良いのかまず聞いてあげるのが良いのかもしれませんね。

 ほんの一言でも、心が通じる瞬間が増えると旅は一層楽しくなります。次は何語を覚えるのかな〜!

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