ブログより〜ロングバケーションが終わる

昨年から書いていたブログを
違うテーマに変えたいなーと思いまして
記事を全て削除するのももったいないので
いくつかこちらにお引越しします。

2020年5月

コロナの流行で
ふいに訪れた、私と息子のロングバケーションが
終わろうとしている。

この2ヵ月、
何にも縛られることなく
とにかく息子と共に生きた。
お世話というほど、することもなく
ただ、最低限以下の家事と
お昼だけは栄養いっぱいのごはんと
求められる遊びに、
できる限り応えること。

ただひたすらその繰り返し。
時間はほとんど気にせず
人の目も、気にせず
誰の評価も受けず
小さな同居人との暮らしを楽しんだ。

たまに、私たちはどこかとんでもない田舎か
さもなくば宇宙船に乗って地球を飛び出してしまったのかというような
人の気配を感じない家の中で
2人だけのときを過ごした。


この2ヵ月で、私は
息子と遊ぶのが上手になった。
息子の心と、精神と、魂の
健全なことを知った。
成長の度合いに、好奇心の強さに驚き
私自身の好奇心も刺激された。
やりたかったやり方で、子育てをした。

息子は、満足するということを覚えた。
大人の怠惰さと、それを許すことを知った。
文字や絵を描くこと、指先を使うことへの興味がとまらなかった。
たくさん食べ、たくさん寝て、
たくさんのことを不思議に思った。


そんな、私たちのロングバケーションが
終わりを迎える。


世界が大きく変わっているこの瞬間に
私は、小さな暮らしを、ただ営んだ。
大切で、いとおしく、
神様が宿ったような、温かな空気に満ちた、
誰にも知られることのない、小さな暮らし。

これからきっと
私を一生支えてくれる
豊かな、思い出。

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