セックス依存症を真面目に振り返る(後編)

性依存症という病気があることを知ってもらいたい。

皆様こんにちは。
真面目に性依存症について語りたい。
滝山千紘・30歳女性です。

私を騙してきた相手は、性依存症のなかでも複合的に依存性気質を持ち合わせた人でした。

今回のnoteではセックス依存症と関係依存についてまとめます。
前編はこちらから。

当noteには、性行為・認知の歪みについての描写があります。

苦手な方は画面をそっと閉じてください。
読むのがつらくなったときは、無理せず画面を閉じてください。
私とロイくんの恋愛対象はストレート(男女)だったので、男女の関係と記載しています。
恋愛対象が異性・同性を問わず、性依存は存在します。
私目線の経験になるので、女性→男性視点になります。ご理解ください。
性依存症とは何か、私目線の経験談を通し、何かの参考になればと思い文章を綴ります。

性依存症を疑ったきっかけは?

ロイくんが性依存症ではないか?
最初からそんな風に思えたのではなく、少しずつロイくんと私の間に”性行為に関する認知の歪み”が発生しはじめました。

既婚発覚前、まだ体の関係があり、順調に交際中と思っていた頃のこと。少しずつロイくんが性的に求める内容が、私にとってはハードプレイと呼ばれるものに変化しました。

「13時に●●で待ち合わせね♪ ノーパンで来てね♪」

自分が愛した人から、満面の笑みでこんな言葉を投げかけられた経験がありますか?
私自身、最初は何かの冗談でしょ?と思いました。ですが、彼はいたって真面目。本気なんです。冗談でも若干引きますが、本気で「待ち合わせにノーパンで来てね♪」と思っているんです。一番最初に感じた違和感はこの”ノーパン待ち合わせ事件”でした。

当時のロイくん曰く「無理にとは言わないよ?本気で嫌だったら素直にそう言ってほしい。僕だって千紘ちゃんが無理に従う姿なんて見たくないから。」と話していました。同時に「それでもノーパンで来てくれたら嬉しいな。これが僕なんだ。僕の性癖なんだ。受け入れてくれたら嬉しいよ。」とも話していました。

私の中では「ないわー。あるかないかでいえば、これって100無しじゃない?」と思いました。私の中では100%無しだけど、性癖は人それぞれ。もしかすると、ロイくんのなかでは、こっそり露出&調教プレイのような展開がありなのかも知れない。

一番最初に”性行為に関する認知の歪み”に気が付いたのは、ノーパンで待ち合わせを希望された事でした。

ノーパン待ち合わせを希望されても私はそれに100%は答えられない。
その時にとった行動と言えば、Tバックタイプのショーツを愛用し、ビジネスホテルにチェックイン→部屋のお手洗いに1人駆け込む→ショーツを脱ぐ→見せかけのノーパンスタイルを完成させるという「私、何やってんだろう……」と思った出来事でした。

ロイくんが隠さなくなった性的願望

ロイくんとの性行為は、日々エスカレートする一方でした。

人知れずノーパンでの待ち合わせ希望なんてかわいらしい。
ロイくんの中で、ところかまわず「どこでもセックスしたい」という願望は常日頃から持ち合わせていました。実際に言われた場所は「デパートの人がいないような場所」という完全にアウトなシチュエーションや「非常階段の死角になっているような場所」も希望されました。私が違う意味で非常事態!他にも青姦で定番とされる公園での性行為を試したいと言われたり、カラオケの個室やプリクラの中も希望されました。

上記内容を私が受け入れた事は、一回もありません。
ロイくんも「傷つけたくないから無理強いはしない。」と話していました。「無理強いはしないけど、叶えたい願望っていうか、欲望なんだ。」とも話していました。


今となって救われたと思うのは、私たちはお互いの交通手段が公共交通機関か徒歩もしくは自転車でした。
ロイくんは運転免許を持っているものの自家用車を保有しておらず、私は持病の関係で運転免許そのものに収録制限がかかるものの、家族が来た時用の自家用車は持っているという状況です。遠出をするにも公共交通機関を利用していました。車で待ち合わせをする、外出する事がなかったので、カーセックスに誘われる事がないのは救いでした。

ソフトSMは愛のある証?

健全な性行為ってなんだろう。
ロイくんと体を重ねるたびに『健全な性行為とは』と考えるようになりました。平たくいえば、愛があるセックス。ロイくんとの性行為に愛情を感じないわけではないんです。たくさんハグをしてくれる。キスも長い時間をかけて、丁寧に何度も繰り返す。終わった後もずっと離さず腕枕して過ごしている……だけど、なんでだろう。すごく、疲れる。
少しずつ、私の心が痛くなるようになりました。

ロイくんとの性行為は気持ちよかった。ロイくん自身も「ものすごく気持ちいい。今までに経験したことがない位、千紘ちゃんとのエッチは気持ちいい。」この言葉を何回も聞きました。

(会って毎回エッチするわけじゃないし……性欲がたまりやすい人なのかな……)

私自身が違和感を覚えた時期に、彼は性欲がたまりやすい人ではない。もっと冷静に彼を観察して適切な行動がとれればよかったと反省しています。

ある日のこと。いつも通りの性行為――と思っていると、急に息苦しさを感じました。

最初は、挿入中にロイくんが腕を首の後ろにまわしたのかな?と感じたレベルです。少しずつ違和感が苦しさに代わり、冷静にロイくんを見上げると、私の首を軽く絞め恍惚な表情を浮かべている姿が見えました。

「気持ちいい?感じちゃう?」こんな言葉を、首を絞められながら言われました。
私が少しでも苦しむ表情を見せれば、ロイくんはすぐに手を緩め、私の体を抱きしめます。……はい。読んでいて苦しくなった方もいらっしゃるかも知れません。私の経験は典型的なデートDVの1つです。性行為なので、お互いが合意の上でのソフトSMであれば問題はないと思うんですよ。
「首絞めプレイをしてみたい。」「しょうがないにゃあ……」こんな会話が成立していれば、それは当事者同士の合意があります。
私個人が経験したのは、何も合意なく首をしめられたこと。そして首を軽く絞めたことにより、彼の視点では「いつもより気持ち良い?感じちゃう?」と思っていると気が付きました。

この頃には「ロイくんは性的な問題を抱えているかもしれない。性依存かもしれない」と思うようになり、参考文献や資料を探し始めていました。

ロイくんは年単位で既婚を隠していました。

簡単にロイくんと私の関係をおさらいします。

ロイくん → 41歳・独身と聞いていたけれど実は既婚者だった。婚姻歴は6年目。2019年2月に配偶者と離婚済み。

私 → 30歳・独身。ロイくんを独身と信じていた人。2019年1月に妊娠発覚→繋留流産と診断。同月、手術を受ける。

出会いは2017年です。別れは2019年です。

「セフレならセフレらしく終わらせて!」

ロイくんの既婚が発覚前に私の妊娠は分かっていました。
妊娠初期と呼ばれる時期に、元配偶者(以下・奥様)からの連絡で結婚していることを知りました。
この時点で、私の頭の中は大パニック!
別件で体調も悪く絶対安静状態で過ごしていたので、もう何をどうしてよいのか自暴自棄になっていました。

ロイくんと別SNS経由で連絡を再開した時に、私はこんな言葉を投げました。

「セフレなら、セフレらしく終わらせて!」

既婚者なのに独身と偽ってまで遊びたかったのかな。都合よく騙せそうな女性だったから手を出したのかな。年単位で既婚を隠し通すほど、よほど何かが良い相手だったんだろうな。
いろんな気持ちがどす黒く渦巻き、自分の中にこんな感情が残っていたんだと思うほど酷くすさんだ気持ちでした。

私のメッセージに対し、ロイくんからすぐに返信が来ました。

「セフレなんかじゃない!」

「違う!そんなんじゃない!」

ロイくんから「セフレなんかじゃない!違う!千紘さんはそんなんじゃない!」と返信が届きました。

じゃあ、なんなんだ。

真顔でツッコミたくなりますよね。
「じゃあ、なんなんだ。」って。

いやいや……貴方自身が既婚を認めてますよね。戸籍謄本の提出は頑なに拒否してますけど。奥様の職業を聞くと”正社員でボーナスがある分、僕よりは年収が上かも”って答えてますよね。戸籍謄本の提出は頑なに拒否してますけど。何をもって「セフレなんかじゃない」と言えるのか。貴方の職場から最寄りの役所まで徒歩数分じゃないですか~戸籍謄本なり婚姻関係が分かる書類は数百円で入手可能ですよ。それなのに頑なに戸籍関係の提出は拒否していますけど。

サブリミナル的に”戸籍謄本の提出は拒否”と入れてみました。婚活市場を経験した方でしたら独身証明書を出してもらえば良いのでは?と思うかもしれませんね。独身証明書とは、本籍地の役場で発行可能な書類です。その名の通り、請求した相手が独身であることを証明する書類です。ただし本籍地の役場からとありまして、ロイくんの本籍地は新幹線の距離で離れています。郵送で申請しても到着まで時間がかかるんです。なので一般的に結婚や離婚の証明が出来る戸籍謄本もしくは抄本の提出をお願いした……というわけです。

盗撮データに気が付いたきっかけは?

前編の最後にさらっと書きましたが、私自身が自覚しないままに、行為写真や動画を撮影していたようです。
というのも、私自身は、撮影したと言われるデータを確認しておりません。
前編のnoteに更新した通りですが、私が盗撮されていた事に気が付いたのは、奥様からのファーストコンタクトでした。

では、実際のLINE画像を公開します。

この日の流れは『新春福男騒動の前に既婚発覚騒動』をご覧ください。同noteには文字で起こしていますが、こちらが実際にLINEで届いた内容となります。トーク画面は課金で購入したリラックマの猫シリーズですね……リラックマには何の罪もありません。

いきなりこのLINEが届き、体から一気にいろんなものがサーっと冷めるような感覚に陥りました。そして文章をよく読むと――。

写真、行為動画すべて拝見致し……って何?!?!?!

ロイくんが既婚者かどうかはひとまず後で事実を追及すれば良いとして、写真・行為動画って何?!撮影してたの?!

奥様、証拠を押さえるのは良いけどそれ盗撮!おたくのご主人、独身女性を騙した上に、合意なく性行為をデータに収めちゃってますよ?!?!?!

「気になるようでしたら、画像添付いたします」って奥様は書かれてる。気になるけど自分が盗撮された写真や動画なんて見たくない!ましてそれが性行為中の盗撮データだったらなおさらだ!

既婚発覚前の時点で、性的に何か問題があるだろうなと思っていました。
既婚が発覚した時点で、私の知らない性的なデータがあると知りました。
情報過多すぎて、私の体は機能を停止しました。

「僕はもう大丈夫!」「大丈夫じゃない!」

話をロイくんの既婚が発覚後、SNS経由でメールをやりとりしていた頃に進めます。

ロイくんが抱えている問題点を、少しずつ彼に話しました。性癖のこと、性行為のこと。独身と偽って親密交際していた事は後回しにして、先にロイくんが抱えている問題を解決しなければ何も変わらないと思いました。

ロイくんが私の質問に対して答えのメールを送りたくなるまで待つ。
ひたすら待って、話に耳を傾ける。その中からSOSを見つけ出す。

依存症の怖い点の1つに、ある程度周囲に話をすることで「僕はもう大丈夫!」と思い込んでしまう事が多々あります。どんな依存症でも同じですが「僕はもう大丈夫!」って言葉ほど信頼できない言葉はありません。

参考用に、厚生労働省HPのリンクを掲載します。

ロイくんと私の間に、何度も「僕はもう大丈夫!」「そうね。それでも、もう少しだけ話に付き合って?」というやり取りがありました。話をそらさず、孤立させない。彼の話を受け入れながら、何がどうなって現在の結果につながったのか。ある程度の事実を話して本人の中で受け入れる事が出来始めると、なぜかもう大丈夫!って脳が思ってしまうんです。大丈夫と本人が言っている間は全然大丈夫じゃない。この本人が言う「大丈夫」という言葉をどの時点で信じるか、とても見極めが難しいと思います。

メールから1ヶ月が過ぎ変化の兆しが見えた!

2019年2月。ロイくんの既婚発覚から1ヶ月。私の流産手術からも1ヶ月。そんな状況でもなお連絡を取り続けていました。何気ない会話や、近況報告。お互いのつからったこと。最後に会って2人で話し合いをする準備など、多くのことをメールでやりとりを続けていました。

ロイくんと私の最後の話し合いは、奥様との離婚成立後に行うこと。

私が出した要望の1つです。
要望通り、離婚成立後に2人で話し合いの場を設けました。
話し合いの内容は性依存症に直接関係がないので今回は割愛します。ごめんなさい。

話し合いの中で、彼自身が今回の一連の騒動について語った内容があります。

おかしな話だけど、僕は41歳になるまで。……ううん。年齢なんて関係ないか。今の年になるまでね、モラルとか、人として大切な事とか。そんなこと、ほとんど考えたことが無かったんだ。なんて言うか……ごめんね。本当に都合が良い話と思うんだけど……元奥さんの事は家族として大切だった。千紘ちゃんの事も大切だった。2人とも大切で……大切なのに、僕は最低な事をしている自覚すらなかったんだ。

会話を文字に起こしました。ほぼ音声データのままです。一部プライバシーに配慮し書き控えている内容もあります。ご了承ください。

性依存症だけに限らないんです。既婚者なのに独身と偽り年単位で交際すること、ワンナイトの出会いを結婚後に何度も求める事。彼の中にあった『人としてのモラルや人として守らなければいけない大切な事』を1ヶ月間ずっと考えていたそうです。

こんな状況になってもね。離婚した原因とか話しても、誰も僕を拒絶しなかったんだ。僕を蔑んだり拒否したりするわけじゃなくて……本当に優しくしてくれて……周りの人は本当に優しくて。人間関係に見返りなんて求めてなくて。僕はそれが今まで理解出来なかったんだ。僕の世界はずっと人間関係なんて利害関係しかなくて……利害関係っていうのかな。うまく言えないけど、損得無しで僕を見てくれてるって気が付いたんだ。
千紘ちゃんと出会って、本当に大好きだった。千紘ちゃんは利害関係なんて気にせずに生きていて……なんだろう。僕みたいなのと一緒にいちゃいけないんだって気持ちもあったけど……それでも一緒に過ごしたくて……避妊しなきゃいけないって思ってた……でも出来なかった……。子供、出来たら産むって言ってくれたのが本当に嬉しくて……ごめん……ごめんね。でも、子供が出来たのが嬉しかったのも本当なんだ……ごめん……つらかったよね。いっぱい痛かったよね。手術、1人で受けさせて本当にごめんなさい。すぐ駆けつけれなくてごめんなさい……本当にごめんなさい。

私も号泣しながら聞いた言葉です。
ロイくんは、セックス依存症の方の多くに当てはまる『避妊が出来ない人』でした。口では避妊具をつけても良いと言っていたけれど、私との性行為はゴム有りなんて考えられない。そんな風に思っていたそうです。

千紘ちゃんもだけど、僕のことなんか捨ててほっといて、もっと貶して良いのに。酷い言葉を言っていいんだよ?僕だったら間違いなく酷い言葉をいっぱい言ってる。でもさ、今日でも……なんでだろう。周囲の人も、千紘ちゃんも。誰も僕を貶さない。罵らない。1人になって1ヶ月間、僕はずっと考えていたんだ。自分がなんて考えが足りなくて、いつも浅はかで。周りには優しくて愛をくれる人がいっぱいいるのに、僕は何も返せていない。ようやく気が付いたんだ。僕も、愛を返せる人にならなきゃいけないんだって。

人間関係の崩壊(離婚と別離)という底つき体験から1ヶ月。同時にメールカウンセリングを始めて1ヶ月。少しずつですが、彼の心境に変化が見え始めました。

『僕も、愛を返せる人にならなきゃいけない』

そのために、まずはロイくんの自己肯定感の低さ=認知の歪みを取り除くことから始めなきゃね。と話して、私とロイくんの物語は終了です。

性依存症とその他の問題

ロイくんは、性依存症を抱えています。と同時に、他にも根が深い問題を抱えたまま、本人自身が長年『生き辛さ』を感じています。彼の過去をゆっくり聞くと、生育環境があまり良い環境とは言えない状況でした。機能不全家族という言葉を聞いたことはありますか?

『負の連鎖』というと、怖いイメージがあるかもしれません。
ですが、親がこうだったらか子供もこうあるべき!のような『負の連鎖』は、どこかの世代で断ち切るべきだと私は考えています。児童虐待が顕著な例です。年齢性別を問わず、いじめもそう。負の連鎖です。自分自身がいじめられたから、他の人をいじめかえす。これも『負の連鎖』と考えます。

「綺麗ごとばっかり書いて!現実はそんなにうまくいかねーよ!」

おっしゃる通りです。現実はうまくいかない。思うようにいかないことばかりですよね。それでも、どこかの世代で負の連鎖を断ち切らなければ、同じ事が繰り返されてしまうんです。


機能不全家族については、別シリーズでまとめています。興味がありましたら、合わせてこちらもご覧下さい。

最後にロイくんと私のこと

2019年2月21日現在ですが、ロイくんと私は一切の連絡をとっていません。

彼の既婚発覚後1ヶ月間毎日彼の言葉を聞き、最後に2人きりで半日以上共に過ごしました。
彼自身にも「私が手伝えるのはここまで」と伝えています。

最後の話し合いの日から後の物語は、すべてロイくん自身が紡いでいく人生です。


騙されていた事の傷は全然癒えていないし、癒えるどころかフラッシュバックがきつい日だってあります。人間だから仕方ないんです。
恋愛感情も全くないし、今日現在彼との復縁はあり得ないと言い切れます。

私に出来る事といえば、最後に話した日の言葉を信じて過ごすことだけ。

彼が不幸になってほしいかと聞かれれば、迷わず「No」と答えます。
本人が心の病気を抱えていると自覚した。だからそこから回復プログラムを自力で歩んでほしい。時には周囲の人に頼りながら、依存症を回復してほしい。そしていつか、彼自身が心から「幸せだ」と感じる人間になってほしいなと思っています。

ロイくんは笑いながら「自分の親も厄年に体を壊したからさ。厄年になにかあるとは思ってたんだ。だけどまさか離婚したり、この年で1人ぼっちになるとは思わなかった」と話していました。自業自得じゃん!とも思ったけれど、「これで悪いことが全部落ちたんだよ。厄が落ちたら、あとはゆっくり上がるだけ。無理せずにね。」と2人で苦笑いを浮かべました。

実際に届いた最後のメールです。
HappyEndでもBadEndでもない。2人揃ってTrueEndと名付けました。
この終わり方がお互いにとって正解だったんだ、と。

ロイくんに1ヶ月間ずっとメールをしていた理由の1つに、底つき体験期間中の孤独を防ぐためという理由があります。彼にとっての底つきは、人間関係の破綻です。奥様とは離婚し、私とも別離。親密だった2人の女性を一気に失い、孤独感が増していました。この孤独感はとても危険なものでして……。
彼の底つき状態から、ちょこっと底上げするまでは、私は彼を見放す事は無理だと感じました。
最後の日のロイくんは以前と比べると表情が変わり、ちょこっと底上げが完了しました。
私が彼の人生に関わるのはおしまいです。

前後編に渡り、性依存症についてまとめました。
後日また気持ちが落ち着いた時に、加筆修正するかもしれません。
医療情報等につきましては、興味がありましたらぜひ皆さんもご自身で調べてみてくださいね。
そして少しでも思い当たる節があり、日常生活に不安や支障をきたしていれば、まずは心療内科や精神科に相談してみてくださいね。

長文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

心優しいサポートをありがとうございます。