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選民思想は田吾作の本質だ

選民思想というのは特定の集団や組織が
素晴らしくその中に所属している人々だけが
庇護され救済されるというものだ。

特定の企業、特定の宗教、特定の家族、特定の学校出身者、特定の国籍、特定の人種、特定の宗派、特定の趣向、特定のマルチ、特定のクラブ、特定のサークル、共依存者などである。

浄土教カルトや一神教カルトに特有の「ハルマゲドンが起こった時に信心深い我々だけが助かるのだ」「大洪水が起こった時に箱舟(=所属)に乗った我々だけが救済されるのだ」という危機想定は選民思想の基本である。

「〇〇大学を卒業して〇〇会社に就職した我々のみが
勝ち組なのだ。それ以外は負け組なのだ」

「田舎から都会に上京して一人暮らしをして
働いて結婚して育児をした我々こそが正しいのだ」

「とにかく高年収の我々こそが立派な社会人だ。
低収入は努力しなかった負け組だ。自己責任だ」

「〇〇業界で何十年もキャリアを積んだ我々こそが
正しい社会人なのだ。それ以外は敗残者なのだ」

「推し活に膨大なお金と時間を注ぎ込んだ我々こそが
生粋のファンなのだ。それ以外はにわかなのだ」

「上司や先輩からの理不尽なしごきに耐え抜いてこそ
真の社会人なのだ。それ以外は現実逃避した負け組なのだ」

「このマルチ活動をしている我々こそが唯一儲ける方法を
知っているのだ。知らない奴は情弱の負け組なのだ」

「神様と繋がっており信仰に努めている我々こそが
正しいのだ。それ以外は世界滅亡の日に滅ぼされるのだ」

「勉強などしている奴は現実を知らないのだ。フィールドワークをしている我々こそが社会の現実を知っているのだ」

「世界はディープステートによって支配されている。マスコミは真実を伝えない。真実を知っている我々こそが正しいのだ」

「この世界が崩壊しても私たちの愛はどんな障害でも
のりこえられる、私たちこそが正しいのだ」

このように選民思想は田吾作だらけである。社会というのは選民思想によって破壊される。選民思想など何の根拠もなく特定集団や組織の妄言ナラティブにすぎないのだ。

選民思想に陥りやすいナラティブB層は世界上の詐欺師たちの重要なクライエントである。唯一彼らが役に立つのは詐欺師たちの永劫サポートである。連中はストーリービジネスの鴨だ。

今までの人生プロセスにおいて「〇〇だから〇〇になっている」という発想はナラティブ(=都合の良い話)であり実際は神のみぞ知る事だ。その連中が救われているか否かなどその集団や組織や個々人で判別できるわけがない。

公共性、公益性、公正性をそこそこ担保するためには選民思想を潰さなくてはならない。そのためには自分が田吾作にならない、田吾作を社会排斥する他ないだろう。

田舎から都会に上京しても都会の田吾作グループに闖入した時点で一瞬にして田舎臭くなる。都会住民の大半は地方出身者だ。業界人とはまさに真の田吾作なのだ。

多神教の多様性尊重、一神教の隣人愛、近現代の公共性理念、このすべてを基準においても選民思想は大間違いだ。

「内集団こそ救われる」選民思想は田舎の底辺ヤンキー以下の愚昧な発想だ。

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