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エイジズムとローガイズムの峻別

エイジズムは、年齢を理由にした偏見や差別である。広義には全世代での偏見や差別、狭義には高年齢者に対する偏見や差別を示している。

ローガイズムは、社会構造と乖離した経験至上主義である。年齢層が高くなればなるほどその傾向は顕著に見られるが全世代に見られる。

エイジズムとローガイズムは関連性はあるが
この両者を一緒くたにするのはデンジャラスである。

年配者だから横柄な人であり老年レイヤーに属しているのだからさぞ富裕層というのはエイジズムである。

年配者だから横柄なのではなく年配者のなかの経験至上主義者が老害化しやすいだけだ。

若年層の俗に云う社会人経験をそこそこ積んだ20代や30代であっても老害傾向は見られる。「自分は経験を積んだから先輩としてちゃんとした指導ができるのよ」という組織型老害マインドである。

ここにも現代日本人特有の老害的うざさが際立っている。

社会経験を積んだ系のイニシエーション通過型の老害は20代の後半で完成する。そこから管理職となり老害レベルが上がっていく。

こういうマインドは「私は良い事をしている」というところから発せられるので良きアドバイスをしている感覚なのだろう。ソフト老害はここに「私の入ったときは大変だったわ。コロナ以前は〇〇でね。」という昔話が追加される。

若年層と老年層の間に格差があるのではなくそれ以前に若年層間、老年層間の間に格差がある。世代間以前に世代内の平均値自体外れ値の影響をモロに受けているのだ。

20代や30代のなかでも悠々自適にニート生活を送っている人と貯金は10万円以下で毎月ギリギリのラインで社畜生活を送っている人がいる。これは世代間格差ではなく世代内格差である。

私はローガイズムに関しては批判してきた。縦社会の体育会系風土や偉そうな経験至上主義は有害だ。老害(年齢関係ない)は教える側ではなく教わる側に回る必要性を感じる。

しかしエイジズムとローガイズムは似て非なるものである。相互の違いをここで明白にしておきたかった。ゆえに今回は記事を書いた。

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