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【歴史19】エジプト史備忘録1(上下エジプト・ブト・マーディ・ナカダ文化)

エジプト史の学習内容を深めていきます。

①BC5500年からBC4000年ころの新石器時代には
エジプト北部で農耕・牧畜が始まった。BC4400年ころには
南部で農耕と牧畜文化が生まれた。

②ナイル川流域の人々が生活する地帯をケメト(黒い土地)と呼ぶ。ナイル川が氾濫すると栄養を多く含む黒い泥が積もって耕地を拓ける。

③首都カイロより北部のナイル川下流域は川の支流によってデルタ地帯が形成された。これが下エジプトである。

カイロより南からアスワンまでの南部が上エジプトである。アスワンの南にはヌビアがあった。

④古代エジプトにはノモス(州)という行政区域が存在した。
上エジプトに22、下エジプトに20のノモスがあった。
各ノモスに中心都市があって各々に主神がいた。

⑤BC4000年ころには上エジプトではナカダ文化が現れた。

下エジプトではブト・マーディ文化が現れた。統一エジプトまでを先王朝時代と呼ぶ。

⑥ナカダ文化ではパレット(化粧板)や石製容器、波状剥離ナイフがつくられた。

明白な身分の違いがあり一部の人々が富や権力を持っていた。

⑦下エジプトのブト・マーディ文化では社会発展はしていない。身分や貧富の差は大きくなかった。ナカダ文化は北へと拡大しブト・マーディ文化の領域に及んだ。

⑧ブト・マーディ文化の土地がナカダ文化の土器に代わった。埋葬習慣はナカダ文化の影響で変わった。これがナカダ文化による文化的な統一である。

⑨BC3000年ころからナルメル王により上下エジプトが政治的に統一された。こうして王朝時代が始まった。ナルメル王のパレットからは武力によって下エジプトを制圧する王が描かれている。

■参考文献

『1冊でわかるエジプト史』 山崎世理愛 五十嵐大介 河出書房新社

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