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行動指針:5つの1st

こんには、BYARDの武内です。
3/2(土)はStartup Aquarium2024が開催され、Coral FamilyであるBYARDも出展させていただきました。

ブース出展に加えて、エレベーターピッチ(1社2分間)にも出させていただきました。プロダクトのUIとか社内の制度とかには一切触れず、「“人”と“業務”をつなぐプラットフォーム」のみで今回はピッチしてきました。

採用目的のイベントではあるのですが、まだまだ知名度の低いBYARDにとってはプロダクトを知っていただく場としても非常にありがたく、タスク管理ツールやプロジェクト管理ツールとは違う観点での業務管理ツールを「イイネ!」と言ってくれる人にたくさん出会える貴重な機会でした。

さて、今回のnoteはBYARDの行動指針について書いていきます。

1.行動指針:5つの1st

以下が、現在定めているBYARDの5つの行動指針です。もともとは4つだったのですが、最近5つ目の「仲間1st」を追加しました。まずは5つの1stをベタッと貼ります。(文章の中身はまだまだβ版なので、これから大いに見直す可能性があります)

仮説1st

BYARDでは失敗が非難されることはありませんが、仮説なき行動は改善を求められます。まず仮説をたて、実行し、結果を検証する。このサイクルが常に回っていることが重要です。仮説は間違っていても構いません。むしろ、正解を出さなければいけない、成果を出さなければいけないという風に考えて、小さくまとまったり、置きにいってしまうことの方がスタートアップの世界では弊害は大きいと考えています。

仮説がなければ、行動しても検証ができません。どのような意図で、どのような成果をイメージして実行をしたのか、その結果どうだったのか。そこまでやってはじめて、失敗ではなく「このやり方はうまくいかないということが分かった」と言えるのです。

知識や経験は重要ですが、全く同じ状況というのは存在しません。過去の成功体験にとらわれずに、今そして未来の成功を掴みにとるためにも、知識や経験を活かした仮説を構築し、そして実行、検証までやり切ることが重要です。

改善1st

SaaSは「永遠のβ版」と言われますが、BYARDではあらゆる業務のやり方も永遠に未完成であると考えています。その時はBestだと思ったやり方であっても、時間とともに企業を取り巻く環境やシステムの機能、担当者のスキルセットなどのあらゆることが変化していく中で、ずっとBestであり続ける業務プロセスなど存在しません。

あらゆることは改善し続けることができます。改善されない聖域を作ってはいけません。改善の必要性に気付き、声を上げるのに役職や立場などは一切関係がありません。むしろ、実際に業務をしている担当者の気付きや問題意識の方が、マネジメント側が考える机上の空論よりも優先されて然るべきです。

現状維持の思考は衰退の始まりです。小さな改善を何度も何度も繰り返すことが、大きな成果を出すための近道だと考えています。

仕組1st

トラブルが発生した時は、誰かの責任ではなく、仕組みの問題だと考えます。人はミスをする生き物ですし、多くの仕事を抱えてたり、体調が悪かったりなど、常に同じコンディションを維持することは困難です。だからこそ、そのミスを防ぐ仕組みやミスをしても気づいてカバーできる仕組みを作ることが最も大切です。

トラブルは発生しない方がもちろんいいですが、ミスを怖がるあまり新しいチャレンジをしなかったり、発生したトラブルを特定の個人の責任にしようとする思考回路を生み出してしまうことの方が大きな問題です。
人はミスをするけれど、私たちはチームでそれをカバーすることができます。個々人の裁量に依存するのではなく、仕組みを作ることことで再現性や代替性を高めることができます。

人を責めるのではなく、トラブルを未然に防ぐ仕組みがなかったことを反省するようにします。仕組みを構築することで個人の負担を軽くし、全体を見ながら業務ができる状態を維持することが大切です。

家族1st

仕事で高いパフォーマンスを出し続けるためには、家族の支えが不可欠です。

もし、家族に何かがあった際には、すべての業務に優先して家族のもとに駆けつけてあげてください。そして、家族のそばにいてあげてください。
家族にとってあなた代わりはいません。

そのためにも日頃から自らの業務の可視化・構造化を徹底し、仕組化を進めることで「あなたにしかできない仕事」を徹底的に排除しましょう。BYARDらしい働き方が体現できていれば、家族最優先の行動を非難する人はいません。

仲間1st

大きな成果は決して1人ではなし遂げられません。

フルリモート・フルフレックスという働き方は、同じ空間・時間を共有こそしていませんが、BYARDメンバー全員が同じ目標に向かって頑張っている仲間です。距離や時間が離れているからこそ、仕事の時は密にコミュニケーションをとり、相手の立場や状況に気を配りましょう。

仕事のミスやトラブルの際に、誰かを非難する言葉は必要ありません。なぜそのような事態が生じたのか、なぜそれが未然に防げなかったのかを一緒に考えましょう。1人よりも2人、2人よりも3人で考えた方がいい改善策が浮かぶはずです。

各自が最高のパフォーマンスを発揮する上でも、仲間の存在は欠かせません。人間は1人だと弱いものです。仲間とともに成果に向かい、最高のチームを作りましょう。

2.○○1stである背景

BYARDはフルリモート・フルフレックスを前提に組織を運営しています。そうなると、BYARDのメンバーは基本的には自律的に行動することが求められるため、その際の物事の優先順位付けの指標として「まずは何を考えるか」を明示する必要があると考えました。だからこそ「○○1st」という軸で行動指針を作り始めました。

すべてを網羅できているわけではないのですが、行動や意思決定の基準として「仮説」「改善」「仕組」の3つはとても大事にしたい要素ですし、意識していないと目の前の作業に流されがちになるので、これを最初に行動指針として作りました。

BYARDというプロダクトも「仮説」「改善」「仕組」という要素が設計思想に内包されていますので、BYARDのメンバーにはその体現者であって欲しいという想いもあります。

また、行動指針を貫く大きなテーマとして「ヒトではなくコトに向き合う」というものがあります。何かが起こった際にヒトを責める、ヒトを非難するのは簡単ですが、それでは何も変わりません。組織を作るのはヒトですが、事業を運営する上で発生する様々なコトに向き合うときに、ヒトとは切り離して真っ直ぐにコトに向き合うべきだと考えています。

そして、「仮説」「改善」「仕組」が出来ていれば、何を大事に出来るのか、という観点で考えた時に真っ先に浮かんだのが「家族」でした。これは「仕事よりも家族が大事」というニュアンスとは若干異なります。普段の業務で「仮説」「改善」「仕組」がしっかり出来ていれば、仕事で成果を出しながら「家族」を大事にすることが出来る、逆にこれまでの日本の企業が「仕事か家族(私生活)か」に二択になってしまう原因がこの3つの要素の欠如だと考えているためです。

リモートワークやフレックスは業務効率を下げる、成果が出にくい、と非難されることも多いのですが、それはリモートワークやフレックスという手段の問題ではなく、「仮説」「改善」「仕組」がなく、ただ頑張る、ただ時間をかける、ただ同じ空間を共有する、という思考停止状態にあることがそもそもの問題にあるはずです。

仕事でも成果を出す。当然に家族を大事にする。その両立をするためには、私はリモートワークやフレックスは必要不可欠だと思っていますし、それを諦めないためには「仮説」「改善」「仕組」が絶対に必要なのです。

行動指針としては、「仮説」「改善」「仕組」「家族」の4つの1stだったのですが、最近人数が20人を超え、少しずつ組織らしくなっていく中でこの4つだけだとベクトルが個々人に向きすぎているように感じるようになりました。そこで5つ目に「仲間」を追加することにしました。

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」(If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.)という有名なアフリカの諺がありますが、1人だけで成し遂げられることなどたかがしれています。

また、フルリモート・フルフレックスという働き方は常に「仲間」の存在を意識しておかないと、どこまでも孤独になってしまいます。

仕事をする上で当たり前のことかもしれませんが、何かが起こったときも「私の責任だ」と責めることはせずに、組織として「コト」に向き合って欲しいという意思も込めました。

私たちがやっているのはチームスポーツです。個人競技ではありません。成果を最大化するためには、仲間をリスペクトし、時には切磋琢磨してこそ、ゴールにたどり着けるのではないでしょうか。

「仮説」「改善」「仕組」の3つだけだとちょっと合理的すぎる印象をあたえるかもしれませんが、そこに「家族」「仲間」が加わることで人間味がでてくるはずです。「冷静な頭脳と温かい心」(Cool Head but Warm Heart)の両方が大事なのでこういう感じにしてみました。

We Are Hiring!!

BYARDではエンジニアを中心に絶賛採用中です。

フルリモート・フルフレックスであっても成果が出せるように定めた5つの1stについて、ちょっとでも興味を持っていただいてのであれば、ぜひ一度カジュアル面談させてください。

私たちと一緒に「“人”と“業務”をつなぐプラットフォーム」を作っていただける方にお会いできるのを楽しみにしております。



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