論文メモ Asian Americans and Racial Justice in Medicine アジア系アメリカ人と医療における人種的正義


米国ではマイノリティーというと、Balck Life Matter(BLM)運動のように、黒人ばかりが議論になります。あとはあってもヒスパニックですかね。アジア人は数では明らかにマイノリティーなのに社会としてスポットは当たりません。それはアジア人が教育熱心で社会的に成功している(人種の割合に比して)人が多いので、むしろアジア人はほかの人種からやっかみを受けているからというこれまた米国の社会の闇があるといわれています。そしてそんなアジア人軽視・蔑視は、コロナが中国から発生したということで加速しました。


最近では、ハーバードやノースカロライナ大学が、(やたら勉強などができてしまう)アジア人を不当に落としていたということで裁判となり、最高裁が違憲としました(日本の医学部で女性が不当に落とされていたことに似ているような。まぁ結局どこも(白人)男性のボーイズクラブ)。

https://jp.reuters.com/article/idUSKBN2YF1EJ/

そんな米国社会のアジア人についての医療分野での人種差別についての論文がNEJMに出ていたのでメモ。

Asian Americans and Racial Justice in Medicine

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMms2307748?query=featured_home

January 25, 2024
N Engl J Med 2024; 390:372-378
DOI: 10.1056/NEJMms2307748

ここから先は

8,733字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?