夫婦揃ってちょっとアレだったフランス料理店での話
最近コロナ渦の話に絡めた内容が多いですが。
そうです、今回もコロナ渦に絡まったお話です。(キリッ)
私の勤める会社がこのコロナ渦によって一日置きに休業日を設けたものだから、今まで「どんなに体調が悪かろうが仕事を休むなんて出来ないっ‼ ブラック企業バンザーイ!」て言ってた人間たちは暇を持て余すようになりました。そうです、私です。
前々から旦那さんが「たまには平日に仕事休んで、子供たちが居ないときにご飯でも行こうよ」とお誘いしてくれてましたが、「そんな甘っちょろい社会人がおってたまるかい! ワシは仕事一筋なんでぇ!」とぶった切っておりました。
しかしこの度私は一日置きに会社を休んでいる暇人。イマジン。
もちろん土日も休み。
そんなわけで私、さも自分が思いついたかのように旦那さんへ「たまには平日仕事休めない? 大人だけでランチでも行こうよ」と誰かの受け売りをそのままそっくり贈ったのです。
旦那さんは快く承諾してくれました。優しいですよね。私もそう思います。
子供がいると入りづらいお店に行きたいねとなり、ちょっとお高級な老舗のフランス料理店へ向かうことに。
まずは食べた料理たちをご覧ください。
オードブルと自家製フランスパン。
スープ。
メインディッシュ。(子羊のポワレとかいうやつ)とおかわりのパン。
デザート。(めちゃくちゃ濃厚でした‼)コーヒーも飲んだよ。
とっても美味しかったです。
でこの記事が終わると思ったら大間違いです。
お待たせしました、今からが本番ですよ。
一枚目のお写真をもう一度ご覧ください。オードブルと一緒にフランスパンが並んでいるかと思います。
私たち夫婦はコイツにうっかりすっかりやられてしまいました。
二人っきりでご飯、しかもこういった「フォークとナイフは端から使っていくんだよね?」的なものを食べるのは本当に久しぶりでしたので。お互いやや緊張気味でした。
まずオードブルが運ばれ、よし、端からフォークとナイフねと手に取ると同時に自家製フランスパンが運ばれてきました。
もう一度だけご覧ください。このパン、結構な大きさでしょう?
バターと比べてこの大きさと厚み。
これ嚙みちぎって食べるのか? いやいや、手でもぎるんだろうけどフランスパンだからなかなか手強い奴だぞ? と思っていたところ。
旦那さんは並べてあったナイフをそっと手に取り、おもむろにそのナイフでパンを小さく切り始めたのです。
なるほど‼ この並んでいるカラトリーの中にパン切りナイフまで混ざっていたのか! 自家製のフランスパンが売りだと言っていたし、ナイフが用意されていて当然だ! 確かに次のナイフ、ギザギザしてる!
ということで私も旦那さんに倣ってパンをザクザク切って美味しくいただきました。オードブルの次にきたのがスープだったので、スープもちょいちょい付けながら完食。
メインディッシュがくる前に「パンのおかわりはいかがですか?」とギャルソンさんに聞かれたので二人ともお願いしました。
そしてメインディッシュです。
子羊のポワレです。
見てください、結構な大きさがあります。
ここでようやっと、おや? と気づきました。
フォークはある。しかしナイフがない。このブロッコリー3つ分もある子羊肉をフォーク1本でどう食べればいいのか?
皆さんはもう薄々勘付いていらっしゃるでしょう。答えはもうすぐです。
私たち夫婦はどうしようかと迷いに迷った挙句、フォーク1本でこの皿にあるもの全てを食べ切ったのです。(なぜギャルソンに声をかけない)
インゲンとかぶらーんとなってめちゃくちゃ食べにくい。本当にナイフ無しで食べる料理なのか?
この子羊肉、結構歯ごたえあるけど一口でいっちゃうか。頬張っちゃって会話もままならないぞ? 合ってるのか?
なんでナイフがないんだ!?
食後のデザートが運ばれてきたとき、旦那さんが「俺は、気が付いてしまった……」と語り始めました。
「フランスパンを切っていたナイフ……あれはメインディッシュで使うナイフだ」
えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!(私は言われるまで全く気が付かなかった)
ギャルソンさん、このテーブルにくる度に「あ……ナイフ……」とか思っていたんだろうか。
きっとメインディッシュでナイフくださいとか言われるだろうから用意しとこう、なんて思っていたんだろうか。
しかしまさかのフォーク1本であの肉食いやがったぞ! やべぇ! とか思っていたんだろうか。
完全にやらかしました。二人で小っ恥ずかしがって顔覆ってました。会計時、変に気遣って「いやぁ、本当美味しかったですぅ。また是非来ますぅ」とか言っちゃいました。
皆さん、パンは手でちぎって食べましょう。並んでいるカラトリーの中に、パン切りナイフは混ざっていません。
※その時の様子を漫画でも描いてみたよ!