長男次男三男娘…
と
4人産んできたが、
やはり
長男が産まれたときのことが
一番強く印象に残っている。

前の晩に
陣痛を察知して入院。
そして
次の日の午前中には産まれてるから
とっても順調なほうだったと思う。

あの晩、
きちんとごみ捨ての手配までしてから
万全の準備で入院したわたしに、
のんきに
「付き添うよーーー」
と言って
いっしょに入院部屋に入り、
夜じゅう
高いびきで寝ていた夫のことは
けっして忘れまい…
出産後に
とっとと友達と
祝杯をあげに行ったこともね…

さて、
最初の出産は大変だとか
時間かかるとか
めちゃくちゃしんどそうな話を
たくさん聞いていたので、
いやまだまだ……
もっと長く苦しいものだろう……
と思っているうちに、
あれよあれよと言う間に
産まれちゃったという感じだった。

取り上げた先生が
慌てて保育器へ連れて行くくらいの
予想に反して
小さな赤ちゃんだった
というせいもある。

そうして、
はーーーうまれたぁーー
思ってたよりあっという間だったなーーー
案ずるより産むが易しだなーーー
と
興奮と疲れの中で
ひといきついていたわたし。

そこへ
先生が
にっこりしながら
近寄ってきて、
おめでとう！！！
と言って
がっちり握手をしてくれた。

これが
とても
嬉しかった。

母になったのだ！
母になったわたしの
新たな誕生を
いま
先生が祝ってくれたのだ！
と思った。

そうしてあれから22年
わたしは
母としての人生を
送っている。

きょう、
長男は
22歳になる。

わたしも
母歴22年になる。

おめでとう！
長男とわたし。