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ひ孫が、一番かわいい!

大好きだったおばあちゃんが亡くなって
もう2年がたつ。

おばあちゃんは
孫であるわたしを
とても愛してくれた。

最後は認知症でめちゃくちゃだったけど、
最後まで
わたしを無条件で愛してくれていた。
わたしにとっても
大事な大事なおばあちゃんだった。


おばあちゃんとわたしは
離れて住んでいたので、
まだわたしが赤ちゃんだったころ
わたしになかなか会えないときには
おばあちゃんは
わたしのいる方角の空を眺めながら
寂しがっていたという。

少し大きくなったわたしと
久しぶりに会うと
とても喜んで、
そして
別れるときにはとても悲しんで
別れの握手をしながら
手のひらに
キャンディーをぎゅっと握らせてくれた。

晩年
認知症が進んだあとは
わたしのことも誰だかわからなくなってしまったが、
毎度
「はじめまして」から始まるやりとりの末
わたしのことを
「たいせつなおともだち」と呼んでくれた。


そんなおばあちゃんの
忘れられない名言がある。

それは…

我が子はかわいかった
孫はもっとかわいかった
でも
ひ孫が一番かわいい

…という言葉。

おばあちゃんの子…つまりわたしの母は
おばあちゃんにとって
とてもかわいかったが、
おばあちゃんの孫…つまりわたしは
もっとかわいいのだと。

そして
おばあちゃんのひ孫…つまりわたしの子が
一番かわいいのだと言う。

この言葉、
ひ孫(つまりわたしの子たち)は
とても喜んで聞いていたが、
わたしも
とってもとっても嬉しかった。

わたしの一番大事な存在であるわたしの子を
無条件で
「一番かわいい」
って言ってくれるのだ。
すごく
すごく
嬉しかった。


そんなおばあちゃんが
初孫であるわたしに出会ったのは
おばあちゃんがちょうど50歳のとき。
わたしも
その年齢になった。

まだ孫もひ孫もいないわたしには
我が子よりかわいい存在があるなんて
想像もつかないが…
おばあちゃんの心境にたどり着くことは
あるのだろうか…。



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